第2話
「エレジーさん!コンニャク知らん?」
おばちゃんの1人が私に聞いてきた。
「え・・・し、し、知らないっすね~。」
私は激しく動揺した。朝食の容器を載せたおぼんを持つ手は若干震えていた。
(な、な、なんで?たかがコンニャク1枚やのに・・・なんでバレるん?)
私は祈った。
(どうか、神様!ゴミ箱のブツが見つかりませんように!もう、悪い事は一切しませんから!)
人間というのは勝手な生き物で、追い込まれないと改心しない。
私はこんな状況で何度神様と約束した事か・・・
そして、喉元過ぎれば何とやらで、その後、改心なんかした事ない。そんな私の願いを神様は叶えてくれるはずもない。
私の必死の願いもむなしく・・・
「あっ!こんなとこにあった!」
おばちゃんの1人がとうとう見つけてしまった。
「あれ~?このコンニャク、なんか切り込み入ってるわ!」
平面の真ん中に切り込みが入ったコンニャク。私が遺棄したコンニャクで間違いなかった。
「おいっ!エレジー、お前ちゃうんかっ!」
私に悪い遊びばかり教えるD先輩が、笑いながら隣に座っていた私に肘で小突きながら言った。
「ちゃ、ちゃいますよ~。」
ただでさえ動揺して手が震えて味噌汁こぼしそうになっていたのに、Dさんが小突くから少しこぼしてしまった。
それと、もう一点、
私が平面の所に入れた切り込み。どうやらその部位ではなく、サイドに切り込みを入れるのが正解だった。
どおりでチ〇コの先っちょがピョコンピョコン出て、たいして気持ちよくなかったわけだ。なるほど、サイドに切り込みを入れたコンニャクだと・・・気持ちよさそうだ。
ってか、どんだけの在庫管理やねん!(笑)
こんにゃくオ〇ニー エレジー @ereji-
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