面白ければ何をやっても許されると思ってやがる

教科書にも載っている名作『走れメロス』をテーマにした作品はたくさんあるけど、ここまで魔改造した作品は非常に少ない。一個でもあってたまるか。改造の具合が学生ロボコンに倫理を失ったお茶の水博士が出てるレベル。
作中のメロスも大概スピード全振りオバケなんだけど、何よりもスピード感があるのはその文章自体。怪奇展開を読者が咀嚼する時間を待ってくれない。瞬きした瞬間に次の怪奇が目に映る。助けて。
色々言いたいことはあるんだけど、面白いからなんかこう、困るし。もういっか……ってなる。
めちゃくちゃ面白かったです。

このレビューの作品

歩けメロス