スキルの規則性を探せ!
もー、なんなんだよ!
何故かわからないけど、ドラハンの世界に飛ばされたと思ったら、今度は異世界から現実に逆転移かよ⁉
ホントに意味わかんねぇ…。
多分というかこれさぁ、ほぼ確実になんだけど、あの訳分からん固有スキル【ヴォイド・イグジスタンス】とかいうやつが関係してるよなぁ?
何でこんなにも飛ばされまくらんといけんのじゃ!
うーん、何か規則性か、発動のきっかけをつかまないといけないなぁ。
どうしたらいいんだろうか。
そういえば今日何日だ?
雪が降ってバイトが休みになったのは、1月17日だったはずだ。その日はドラハンのアニメ初回放送日だったはず……。
それでそんな大事な日に異世界にすっ飛ばされたということなんだが、今は……
『 おはようございます!7時になりました。1月16日、日曜日、朝のニュースをお知らせします。』と親が付けっぱにして行ったらしいテレビから朝のニュース番組が流れていた。
1月16日? 一日遡ってる!?どういうことだ!?
このスキル意味わかんねぇー。
どうにかして規則を探さねば身が持たん……
でもほんとに何が原因なんだろうか?
こちとら全く心当たりがありませんでしてなぁ。
うーん、どうしたもんだろ。
ピンポーン.........
はぁ?今度は何よ?
誰がお尋ねになっておるのであるか?
白猫宅急便さんとか?ナイル(有名ネット通販サイト)とか?
そう思いつつ、インターフォンのモニターを見ると、
「ヤッホー!諷音いるー?っているか。どうして開けてくれへんの?」という声が流れ、一人の少女がカメラに超至近距離で近づいていた。
うーわ、マジで面倒くさい人がいらしましたけど。
彼女は僕のゲーム仲間の
彼女とは単なるゲーム仲間ではないと思っている。
というのも、同じ大学の生徒だからである。
しかも容姿が凄く独特なので、少し煙たがられている子である。
でも根っこはいい子だから皆も絡めばいいのになぁと僕は思うんですけどねぇ…。
何で、みんな煙たがっているのかというと、彼女が筋金入りのコスプレイヤーだからである。
そして、そのモチーフがドラハンのとあるキャラクターであるため意気投合した次第である。キャラの説明はまた今度ね。
さてと、それでなんでこいつがいらしてんの?今日ゲームするって言ってたっけ?
というのがなぜか感覚で分かったのであろう。
「ゲームしよーって言ってきたの諷音じゃんかー。忘れたの?」
「いや、そんなんではないけど。もうすこし遅くかなと思ってさ。」
「ふーん…じゃ上がってもいいよね。」
「えっ、まぁいいけど.........」
(良いけど、少し整理させてよ。つまり一回退きやがれ。)
と心の中で彼女がいない光景を想像してみた。
そのとたん、彼女が目の前から消えた。
「は?どうなってんの?」
時間を確認してみると少し前に戻っている。といっても三分ほどだが…。
もしかして、整理したいと思ったから、それを現実化した?
つまり、あの【ヴォイド・イグジスタンス】というスキルは俺が思ったこと、妄想したことを現実化・具現化する、そんなスキルだっていうのか?
だったら、辻褄が合うと思うんだけど.........
ピンポーン!
ああ、貴泉さん再来したよ。
でもまぁ、スキルの発動パターンが分かったっていうだけまだましかな?
でも何でこんなスキルが俺に使えるようになったんだ?
最初の異世界への転移もこのスキルの影響だと仮定したら、転移したからこのスキルが付与されたっていう話じゃなくなるもんな。
なんで、俺にこんなたいそうなスキルがあたえられているのだろうか。
それをどうにかして解明せねばならないようだ。
そして、この理由解明が世界を巻き込もうとしている思惑に対抗することになるなどとは、今の彼は知る由もないのであった。
ディリューショナル リアリティー 紫泉 翠 @sorai_4572_
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。ディリューショナル リアリティーの最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
同じコレクションの次の小説
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます