色とりどりの緋色が描く、醜くて美しい庭籠。

幻想的な文章で書かれる狂気を孕んだ御伽話、とても美しいものを読ませていただきました……!
蒔かれた不穏の種が、少しずつ芽をつけて回収されていく展開にゾッとしました。
情景描写、特に色彩の描写が鮮やかで、綺麗なものは綺麗に、醜いものは醜く。同じ緋色でも文脈の違いで全然違う意味になったりして、表現の虜になりました。
視点が変わるたびに、美しいものと醜いものの見え方が入れ替わっていくのも好きです。
好きなシーンを挙げ始めたらキリがないです。美しい文章を魅せて下さりありがとうございます!

その他のおすすめレビュー

可惜夜アタさんの他のおすすめレビュー29