遥に読者の予想を上回るオチ。整頓された文章はスピード感があり、すぐに読み終わってしまいました。 ブラックユーモアがお好きな人、おすすめの一作です。
悲劇性が最高潮に達するとき、悲劇は喜劇に転ずる。 悲劇と喜劇は表裏一体であることを証明している好例だと思いました。 また、冒頭のセリフから騙りの罠が仕掛けてあるところも巧いです。 結末は一応ハッピーエンドといえるのでしょうが、その結末をもたらした理由が主人公にとってあまりにも皮肉で、なんとも言えない不思議な味わいがあります。 ブラックコメディとして、大変楽しめました。
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