2つの意味で自縛にハマった中学生
※この小説は私のpixivの旧アカウントから引用しております
私は白い靴下に青いローファー、赤いセーラー服の制服を着ている女子中学生。
学校からの信頼が強く、なんと休日にも学校に入れるし、実験室など使われていない部屋、自分の教室を自由に使う許可が私だけ、特別に降りている。
普段は魔術部に所属していて、強力な攻撃魔法を使うことができるけど拘束具は縄以外破壊できないの。
(自分を拘束する拘束具限定でね)
そんな私には、人には言えない趣味がある。
・・・それは自縛という、簡単に言えば自分で自分を拘束する趣味。
と言っても家族は全員私のそんな趣味を知っているし、私の家族は全員自縛癖持ちだから問題ないけど。
ある日、私は制服の姿で縄を使って自縛をした。簡単に足首をベッドの手すりに縛り付けて脱出用のナイフは手が届くギリギリの位置に置くというものだったけど結構ドキドキした。
ただ、そのときにハプニングが起きた。急に尿意が限界に近づいたのでトイレに行くために縄を切って脱出しようとした。しかしナイフを取ろうとしたら遠くに滑って取れなくなってしまったの。
「えっうそ・・・!?これじゃ縄を切れないじゃん・・・!うっ・・・ぐっ・・・!」
どんなに縄をほどこうとしても、固く縛った縄は私の足をがっちり掴んで離してくれない。
「はあ、はあ・・・だ、ダメ・・・縄が固くて解けない・・・!こうなったら、ちょっと痛いけど・・・っ!」脱出用のナイフが取れないため、やむを得ず切断魔法を使い縄を切る。
「痛っ・・・!でもこれで脱出できるしこれくらい・・・うぐ・・・っ!」
このときのために切断系の攻撃魔法を覚えててよかった~・・・。
・・・ということがあったの。でも、最近は縄じゃあまり物足りなくなってきた。だって簡単に切れるし。
そして私は、より頑丈な拘束具を探すことにした。
「なにかいいのないかな~・・・お、これいいじゃん!」私は手錠や足枷が売られているのを見つけ、そして迷わず金属製の手錠とタイマー式の南京錠を買った。タイマー式南京錠も購入したのは、もし手錠の鍵を落としたり絶対に届かない位置に置いても時間経過で脱出できるようにするため。
そしてこの南京錠は右から順に秒と分、時間、更には”日”単位で設定できるボタンがある。
「これなら縄より強い拘束が期待できそう・・・!」
試しに手錠をはめてみた。引っ張ってもカチャカチャ鳴るだけだった。
「く・・・引きちぎれない・・・!でもこれは自縛に最適かも・・・!」
頑丈さと拘束力を確認したところで、いったん手錠を外す。
「さて、どういうふうに自縛しようかな・・・?自宅でやるのもいいけど、たまには刺激がほしいし・・・あっいいこと思いついた!」
そういえば私、休みでも学校に入れて実験室も使える許可が降りてるから・・・
いろいろ考えた結果、あと40日ある夏休みを使い、学校内の今は使われていない地下の実験室を使うことにした。もし人が来るとしても3週間に一回来るか来ないかぐらい。これは絶好のチャンスだった。
ということで私は学校の地下にある実験室に来た。拘束具も持ってきているて持ち物は完璧。。
部屋は暗く涼しかった。そして実験室にあるベッド。金属でできていてかなり頑丈。さらに手すりがあり手錠や手枷で自縛するのには最適だった。
「よし、早速準備に取りかかろうか・・・」
私はもってきたカバンから足枷と手錠とタイマー式南京錠を取りだし、足枷は直接ベッドに連結、手錠はタイマー式南京錠を「20」に設定した。暗くてよく見えなかったけど、左側のボタンを押してたし20時間で合ってるはず。
「よし、じゃあ早速自縛しようか。」
服も靴も脱がず、完全な着衣で自縛を始めた。
「まずは両足に枷を嵌めてっと・・・そんでダイヤルをバラバラにして・・・」解錠するためのダイヤルの番号はどちらの足枷も[0000]に設定しているので番号を忘れることはない。
「っく・・・すごい、引っ張っても全然外れないし魔法でも壊せない・・・!これで足の動きを封じれたみたい・・・」
次に手錠・・・とその前に鍵だった。なくさないようにネクタイにぶら下げて・・・と。
「あとはこの鍵を・・・実験台において・・・よし、あとは両手を手錠に通してロックすれば完成だね。」
しかし、私はこのとき大きなミスをしていた。ネクタイにぶら下げた鍵、何も考えないで台の上に置いた鍵。
さらにはこれから両手を私の魔法で壊せない手錠でベッドに拘束する。そしてタイマー式南京錠は左側のボタンには時間単位に加えて日単位で設定できるのを知らなかった。
これが何を意味するか・・・私は後で思い知ることになる。
「ああ、ドキドキする・・・!金属の拘束具で自縛なんて初めてだし、もし鍵が取れなかったら20時間ずっとこのまま・・・!」
そんな事を考えながら、私は手錠に手首を通した。まずは右手からロックする。カチャチャと音が鳴りさらに私を興奮させ、手錠は私の右手をガッチリ掴んだ。
「っく・・引っ張っても手錠が離してくれない・・・っ!あとは左手を・・・っ」
かなり興奮しつつも、私は左手を手錠に通した。この時点ではまだ引き返せたけど・・・いや、もう引き返せなかったかもしれない。
[カチャカチャッ・・・・・]そして手錠をゆっくり締めた。
手錠は完全に左手もガッチリと掴んで離さなくなった。これで私は囚われた中学生。でも大丈夫、鍵があるしもし取れなくても20時間たったら手錠はベッドから離れてくれるはずだから。
「んっ・・・く・・・ぐぅ・・・///」なかなかにエッチな声を出しながらもがき、両手足が動かせないために全く抵抗できない、そんな自分の状況を楽しんだ。
「ああ、こんな暗く冷たい部屋で拘束されて何もできない私、なんてエッチなんだろう・・・。抵抗しても、足枷は私の足を掴んで絶対に離してくれないし、手錠も私の手首を掴んで離してくれない・・・///」
この時点では一度寝たのもあり、18時間経過していた。また魔法を用いて水分の補給をしていたために、だんだんと・・・
「んっ・・・そろそろ尿意を感じてきたかな・・・まあそうだよね、拘束されて一度もトイレに行ってないし。そろそろ手錠を外すために鍵を取らないと。」
「ってあれ、うぐぐ・・・!・・・どうしよう、実験台に置いた鍵が取れない!」
私は何も考えずに実験台に鍵を置いてしまっていたため、手錠をかけられた状態では手が届かなかった。
「んぐぐぐ・・・っ!こんなときのためにネクタイに鍵をぶら下げててよかっ・・・っぐうっ!この!・・・えっと、ネクタイに手が届かないんだけど・・・これ詰んでない?」
手錠が邪魔をしてネクタイを解くのを許してくれない。まずいね・・・これでは抜け出すことができない・・・!
「あうう・・・てことは、あと2時間は拘束され続けるの確定かな・・・でも、それで南京錠のタイマーが切れたら外せるし・・・」
このときの私は油断大敵という言葉を忘れていた。
2時間後
「2時間たったみたい・・・てことはそろそろってやばいもう漏れそう・・・!!!」流石に尿意が限界に達し、今にも漏れてしまいそうだった。というか少し漏れてた。
尿意を我慢しつつもがいていたが、とうとう限界を迎えて漏らしてしまった。何がとは言わないけど。
「んっく・・・あっあ・・・この感覚、漏れてるような気が・・・くぅっ・・・///」これ以上漏れないようにと足を閉じようとするが、足枷はジャラジャラ鳴るだけでそれを許さなかった。
その間にも容赦なく漏れ続けたために背徳感と嫌悪感にさいまなれながらも、懸命にもがいて時間が来るのを待っていた。
「っく・・・もうあれから4時間経ったんだけど・・・しかもその間動けなかったせいで漏れちゃったし。」
「ほんとにこれいつ外れるの・・・ってえ?あと19日・・・??ま、まさか・・・」
そのまさかだった。20時間に設定したつもりが、誤って20日に設定してしまっていた。
つまり私は趣味、そして自分の施した拘束。2つの意味で自縛にハマったことになる。
「ちょっこれホントにやばい・・・!なんとかして抜けだ出さないと・・・!でもどうやって・・・私の魔法じゃ金属の拘束具は壊せない、鍵を取ることもできないしっ!」
「うっぐ・・・!この・・・お願い、外れて、外れてよ・・・っ!どれだけ暴れても壊れる気配もないし・・・・誰か助けて・・・っ!」
私は助けを求めて必死に叫んだ。しかし実験室は地下にあり、防音性も高いので外に聞こえるはずもなく、あと19日間2つの意味で自縛にハマり続けた・・・
【不定期更新】ただ女の子が拘束から抜け出せずもがくだけの小説 Кошка Бог(猫神) @Godseniorcat
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。【不定期更新】ただ女の子が拘束から抜け出せずもがくだけの小説の最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
『短歌の秋』投稿作品新作/翡翠
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます