シリアスの皮を被ったコメディー……?

親友に殺され、そしてそれが事故死として処理されてしまった主人公。
当たり前のように成仏できない彼女は、親友に対して恨みを晴らしていく……
……のかと思ったら迎えに来たちょっぴり(結構)エッチな死神に翻弄されていくという一見凄くシリアスな話かと思ったら結構ドタバタなコメディーで呆気に取られた一方凄く面白いと思った。

普通だと「恨みを晴らす」という事に重きを置いて、話を進めていくのだと思うのだが、そこにエッチな死神と言う相容れないエッセンスを入れることでこれからどう進んでいくのが一気に分からなくなる。
そして、その「分からなさ」を解消させるためにどんどんと話の先が気になり、止まらなくなってしまうのだ。

なんとも、罪な作品であろう。
これを作者が意図してやっているのだとしたら脱帽だ。

もう少し伸びていても良いと心の底から思う作品。
読んで損することは無いと思うので、是非とも皆さんご拝読あれ!