あとがき

 初めましての方は初めまして、お久しぶりの方はお久しぶり、いつもお世話になっております本田セカイです。


 エクストラ編前に軽く触れさせて頂きましたが、改めて『にこいちの親友に彼氏が出来たので、「私用事があるから先に帰るね!」と気を使って1人で下校する女の子と始まるラブコメ』完結となります。

 ここまで読んで下さった読者の皆様に最大級の感謝を、楽しんで頂けたようでしたら私としては非常に嬉しい限りです。




 正直な話を申し上げさせて頂きますと、この連載を初めてすぐ思ったことは『あ……全然伸びてないわ……』でした。

 無論それは、己の筆力不足が関係してはいるのですが、それと同時に知り合いの作家様に言われた言葉がふっと頭を過りました。


『書いていない期間が長ければ長いほど、読者は離れていく』


 ああ、まさにその通りだなと思った瞬間でした。諸事情があったとはいえ、1年以上もロクに書いていないと、閑古鳥が鳴いてしまうのだなと。

 恐らくこの1年ぐらいで書き手の数は更に増えています。たかが1年、されど1年、少しでも遅れると取り残されるのだなと痛感した次第です。


 ただ、有り難いことにそんな私にも声を掛けて下さる読者様はいまして、いつも応援して下さったことは非常に勇気づけられました、完結まで書くことが出来たのも皆様のお陰です、本当にありがとうございました。




 ――とまあ、作品とは関係のないお話をしてしまったので、最後に『にこいち』を作るきっかけになった話を少しだけさせて頂こうかと思います。


 というのも、私には小学生からの馴染みである悪友がいるのですが、何故かそやつの母校を見に行く機会がありまして、その時が丁度下校時間と被っていたのですが、その中でとある女2、男1で歩いていた学生グループが、分かれ道に差し掛かった所で片方の女の子がこう言い出したのです。


「あ! 私こっちだから! じゃあまたね!」


 そして小走りで去っていく女の子、残った男女はその女の子が向かった方向とは逆の道を歩いて行きました。

 もう明らかに後は2人でごゆっくりと言わんばかりのその子の対応に、私も悪友もカップルよりその子に注目してしまったのです。


「ああいう気遣いの出来る女の子はいいよな」

「付き合うなら絶対あの子の方がいいわ、あの子と帰りたい」

「分かる」


 そんな出来事から気遣いの出来る優しい女の子を描きたいなと思い、書いたのがこの作品でした。まあ私には皆無の青春ではありますがね(白目)




 それでは、また。

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にこいちの親友に彼氏が出来たので、「私用事があるから先に帰るね!」と気を使って1人で下校する女の子と始まるラブコメ 本田セカイ @nebusox

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