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ルクン王子との再会に、おおっあの「グールを破りし者」の時の王子が立派になって!と感慨深く思ったものの、
かつて王子の成長を願っていたスルターンにとって、その王子の連れてきた三万の兵が邪魔になってしまったとは…なんとも皮肉ですね。
スルターンが二ーシャープールの時から見捨てるように兵を置いていくのを見て、生き延びたとしてその後臣下の心が離れないのか…と思わなくもないですが、やはり命あっての物種といったところなのでしょうかね。
作者からの返信
コメントありがとうございます。
自らの戦の経験に照らして、勝ち筋がみつからないんでしょうね。追って来ている軍勢は、万人隊3隊なので、大きく劣る訳ではないのですが。その後ろにいるチンギスの中軍を恐れているのでしょう。
ただ、一方の主役がひたすら逃げるというのは、物語の観点から見れば、困ったちゃんではありますね。
スルターン、頭がまわりますねえ。
モンゴル軍の矛先を逸らし、そしてそれがアッバース朝に刃を突きつけるまさに一石二鳥。
親子二代の英傑は錆び付いていなかった、というところでしょうか。
モンゴル軍の陣へタレコミに行った「裏切り者」、噂は本当だったんだと思わせるための「カールーン城主による仕込み」だったら格好いいなー、なんて思いました(´∀`)
作者からの返信
コメントありがとうございます。
なるほど。「カールーン城主による仕込み」ということもあるかもしれませんね。
というのは、史料を読んでいて想ったのは、逃げ回るスルターンですが、落ち武者狩りという憂き目に会うこともないなと。つまり、血の権威としては、この時点ではホラズム王家の方がチンギスを明らかに上回っていると。なので、カールーン城主の忠誠を期待できる状況ではあったと想います。