応援コメント

第89話 母と子8:イラクのスルターン3」への応援コメント

  • スルターン、頭がまわりますねえ。
    モンゴル軍の矛先を逸らし、そしてそれがアッバース朝に刃を突きつけるまさに一石二鳥。
    親子二代の英傑は錆び付いていなかった、というところでしょうか。

    モンゴル軍の陣へタレコミに行った「裏切り者」、噂は本当だったんだと思わせるための「カールーン城主による仕込み」だったら格好いいなー、なんて思いました(´∀`)

    作者からの返信

     コメントありがとうございます。

     なるほど。「カールーン城主による仕込み」ということもあるかもしれませんね。

     というのは、史料を読んでいて想ったのは、逃げ回るスルターンですが、落ち武者狩りという憂き目に会うこともないなと。つまり、血の権威としては、この時点ではホラズム王家の方がチンギスを明らかに上回っていると。なので、カールーン城主の忠誠を期待できる状況ではあったと想います。

  • 隙間を縫うような抜け目なさ、あがき、嫌いじゃないです。先はわかりながらも、なんとか逃げ延びてほしいと応援したくなります。

    作者からの返信

     コメントありがとうございます。

     スルターンは一貫してますね。ひたすら、逃げます。平家の壇ノ浦みたいに決戦してくれれば、小説としても盛り上がるんですけどね。

     これでも、父テキッシュとともに、ホラズムの領土を帝国と呼びうるほどに拡大させました。そうした軍事における英雄としての側面も持っているはずなんですが。


  • 編集済

    ルクン王子との再会に、おおっあの「グールを破りし者」の時の王子が立派になって!と感慨深く思ったものの、
    かつて王子の成長を願っていたスルターンにとって、その王子の連れてきた三万の兵が邪魔になってしまったとは…なんとも皮肉ですね。

    スルターンが二ーシャープールの時から見捨てるように兵を置いていくのを見て、生き延びたとしてその後臣下の心が離れないのか…と思わなくもないですが、やはり命あっての物種といったところなのでしょうかね。

    作者からの返信

    コメントありがとうございます。

    自らの戦の経験に照らして、勝ち筋がみつからないんでしょうね。追って来ている軍勢は、万人隊3隊なので、大きく劣る訳ではないのですが。その後ろにいるチンギスの中軍を恐れているのでしょう。
    ただ、一方の主役がひたすら逃げるというのは、物語の観点から見れば、困ったちゃんではありますね。

  • なるほど、さすがは抜け目ないですね。
    追手を撹乱するばかりか、目の上のたんこぶを攻撃させようとは。
    まあ、他に打てる手がないとも言えますが。

    作者からの返信

    コメントありがとうございます。

     一石二鳥を狙った良い策といえます。そもそも自らが招いた逃げ回らねばならぬ状況ゆえ、何ともではありますが。この時ばかりは快哉を叫んだことでしょう。

     ところで、このスルターンという人物、本作でもどこかで述べましたが、父子2代でホラズムを帝国へと築き上げたという点では、ひたすら愚かという訳でもありません。まあ、そのおごりゆえに招いた状況かもしれませんが。