これは一読しておいた方がいいかもしれない

論理的な構成ではあるが、この作品を書いている作者の心の声というものが強く感じられる。
それに加え、今回の主題は、漫画村における違法に無料で公開されているサイトに関して、撲滅に注力を注ぐのではなく、出版業者全体で新たな販売をアプローチが必要なのではないか。特に若者への―…。
私自身も作者の新たなシステムの構築に関しては、おおむね賛成することはできる。現に、単行本を紙や電子書籍で買わなければ、読めないではいつまでもお客さんは数が限られるし、現在の日本社会における多くの人々の年収などの収入減少が進行している中で、漫画などの書籍に回せるお金というもの減少していると思います。
そうなってくると、別の方法を模索する必要がある。私個人としては、作品自体を無料で公開するか、その作品を書いている作者自身が決めることにし、広告収入をちゃんと作者に還元する必要がある。そうすれば、買うまでもないと思っている人が読んだ場合に、その人が払わなくても、広告収入が入ってくるので、作者に還元していることになる。これは前段でも述べたように、日本社会における多くの人々の収入が減少し、漫画などの書籍に回せなくなっていることに対して、そのような人々における漫画を読む機会を提供することができる。
さらに、作者を応援したい人には、別にクラウドファンディングやソシャゲにおける課金システムのようなものを開発することで、より創作での収入が確保できるのではないかと思う。ただ、この方法にはリスクも存在し、課金やお金を出資する人との関係に左右されてしまうリスクもあるので、その面に関しては、しっかりとした議論も必要であるし、その仲裁を請け負う方法を確立しておく必要がある。その仲裁の件数の内容を記録し、保存し、閲覧できる必要がある。
少し話が逸れてしまったが、要は、自分たちが何を残したいのか、その必要なものは時代とともに変わっていく。いや、変わらないものと変わるものがあり、時間が経っていくごとに、変わるものが変わらないものよりもその二つの合計に占める割合の中で大きくなっていくからである。そのことを理解していないのかもしれないか、その例外にあるのだと勘違いしているのであろう。ゆえに、今まで通りで成功すると思い違いしているとも考えられる。現在の出版業界、いやそれ以外もか―…。
最後に、経済的背景も含めて、『声なき声を聞け─違法利用と、新時代の出版戦略─』に入れて書かれるとより良いものになったのではないかと思います。結局、漫画を買うのにも貨幣、お金を消費して購入している以上は、経済との関係は免れることもないと思いますので―…。
全体として、作者の主張がこれでもかと強く伝わるものでした。