第15話  土竜退治


「さぁ、マリンズフォース王国に出発だ。」

「おぉー」

小さな村に着いた。

宿を探していたら、村長らしい人からマリンズフォースには今は行けないと言われた。

途中の山に土竜が現れたそうだ。

土竜が暴れて道を通れないから困っているそうだ。

あまり冒険者も来ないから助けて貰えなかったらしい。

「個別依頼すれば良かったのに?」

「個別依頼ってなんじゃ?」

田舎すぎて伝達されてないのかな?とおもいつつ

「わかりました。土竜を倒せばいいんですね」

「おぉー、助けてくださいますか!有り難うございます」

「明日、街に向かいながら倒していきますね。」


次の日の朝、土竜退治に向かった。

「土竜が沢山いすぎじゃないか?」

「倒しても倒しても、まだ居るんだけど」

「ブツブツ言わないで倒すのよ」

「あー面倒くさい三人集まれ」

「やばい、姫子ー」

「翼さま、どうされたのですか?」

「ヤバイから逃げるぞ」

姫子をお姫様抱っこして離れた。

その姿を見ていた、佳音は更に怒りを爆発させていた。

「死の交響曲デスシンフォニア」

一度に三人が同時に爆発した。威力は一人の時の3倍でなく9倍くらいになっている。

地形すら変わってしまった。

土竜の影はなくなっていた。

しかし中心の真ん中には一つの大きな影があった。


僕達は土煙の中にいる物体に目を凝らしていた。


土煙が晴れてきた。

何だあれは?ドラゴン?


「我はアースドラゴン、眠りに入ろうと寝ていたのに起こしたのはお前たちか?」

「ゴメン、ゴメン、寝てるのに起こして。あれ、でも眠りに入ろうと寝ていたってただ寝てただけでしょう。お前が寝てたから土竜が暴れたんだろう?原因はお前だろうが〜」

「そんな事は知らん、我はただ眠くなったから此処で寝ただけだ。」

「あっそう、ならば永眠しろ」

僕達は飛びかかった。竜のウロコは流石に硬い。

「地波アースクエイド」

「結構うざい攻撃だな」

「岩落とし(ストーンストン)」

「石の息吹ストーンブレス」

アースドラゴンの連続攻撃だ。

皆んな避けるので一杯だ。

尻尾が護を襲った。「うわー」

踵落としのように尻尾が上から下へ降り抜かれた。護はそのまま地面に叩きつけられた。

佳音はすかさず「ハイエン」と唱えていた。

「翼さま何かお忘れでは?」頭に響いてきた。

火に土は相性悪いだろう?何だろう?

「やはりお忘れですか?ドラゴン倒した時に、ドラゴンキラーのスキルとドラゴンスレイヤーの称号を得ていることを」

「それって自動発動じゃないの?」

「自動発動だとドラゴンキラー耐性やドラゴンスレイヤー封じなんてあったら無効化されますよ」

「なるほどね」

「じゃ念じればいいだけかい?」

「はい」

アースクエイドは面倒だはっきり言って波だからまともにくらう。

空中に飛べば問題はないが、そうすると

ストーンブレスなどが飛んでくる。

なかなか良く考えている。

「そうか、佳音こっちに来てくれ」

「なに?」

僕は佳音を抱き上げた。

「えっ?こんな時に?」

「ちょっと私にしてよ」

僕はジャンプした。

ストーンブレスを吐いた。

そのまま佳音の盾で防ぎながらアースドラゴンに向かって落下していく。

ブレスが途切れた時佳音を離し、盾を踏み台にして加速した。

ドラゴンキラーとドラゴンスレイヤーを発動

そのまま首を両断した。

剣が光土属性の攻撃と耐性がついた。

「イヤー、落ちる。翼なにやってるのよ」

今度はお姫さま抱っこでキャッチして地面に降りた。

村の人だろうか?こっそりついてきていたようだ。

「村長へ依頼は達成したから、そのまま向かうと伝えて」と依頼してそのまま次の街に向かった。

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イジメられた娘は異世界で回復役?僕は英雄なのにヒーローになれなかった @kanaderuki

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