第14話 報告
しばらくホールドに滞在した。
僕達6人はこれからどうするか、話し合いをした。
「ここで魔物狩りしてても仕方がないだろ?」
「そうね、まだ行った事ない所に行きたい」
「海か山か、谷、川、樹海、深海?」
「隣の国でいいんじゃない」
「そうだね、いろんな国を旅するでよくない?」
「賛成」
「満場一致と言う事で準備して出発だ」
「今日は準備にして明日出発にしようよ。いきなりすぎるから」
「ギルマスに挨拶だけしていくか?姫子を置いて行けないし」
「そういえば、何故姫や姫子と呼ぶのですか?」
「あ〜、アドレットって言いにくいし王女でも無くなったからなぁ。最初姫って呼んでみたけど、やっぱりお姫さまから抜けないから姫子にした。名前っぽくなるじゃん」
「そう言うことでしたか、分かりました姫子が良いかは別として新たな人生を歩まないといけませんから、名前を変えるのは有りですわ」
「じゃあ姫子で」
「翼さまがそこまで姫子に拘るなら、いいですわ。フン」
「姫子、ギルマスには伝えておいてよ」
姫子はギルマスへ挨拶をしに行った。
「おじ様、明日翼さまと旅にでることにしました。次に会う時は、子どもと一緒に来るかもしれませんわね」
「そうか、愛する人を見つけたか?ならば止める事は出来ないなぁ。でもその頂きは立ちはだかる魔王が強いぞ、それでもいいのか?」
「私は、一番でも二番でもいいの、側に居られれば」
アイツ、そんなに健気だったか?
なんか背筋に寒気が走るような感覚は。
「気をつけて行ってきない。必ず顔見せろよ」
「わかりましたわ。ではご機嫌よう」
ギルマスの所から帰ってきた姫子に僕は
「もういいのか?」だけ聞いた。
「うん」と頷く姫子だった。
買い物も済まし、明日に備えて早く寝ることにした。
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