おわりに

   

 企画に参加してくださった皆様、ありがとうございました。

 同じ「第2回角川武蔵野文学賞」応募作品であっても、コンテストに対するアプローチは人それぞれで、とても勉強になりました。


 コンテストの応募要項では、冒頭に色文字で『令和時代の〈武蔵野〉を創る作品を大募集!』と書かれています。続いて武蔵野についての説明も書かれているため、第1回の時から私は、武蔵野を舞台あるいは題材にした作品でなければ応募できない、と思ってきました。

 しかし「作品形式等」の項目には、そんなことは一言も書かれていないのですよね。

 例えば「第2回角川武蔵野文学賞」が終了して約三週間後に始まった『「赤いきつね」「緑のたぬき」幸せしみるショートストーリーコンテスト』では、応募規定として『作中に「赤いきつね」もしくは「緑のたぬき」という文字を、1回以上使用していること』と明記されています。でも「第2回角川武蔵野文学賞」ではそのような規定がない以上、「武蔵野」とは無縁の作品も応募できる、という解釈もあるのかもしれません。

 実際、今回の企画参加作品の中には、「武蔵野」要素を感じられない作品もいくつかありました。おそらく「角川武蔵野文学賞」というコンテスト名の中で「武蔵野」ではなく「文学賞」という部分を重視したアプローチだったのではないか、と想像しています。


 結局のところ、どのような作品が「角川武蔵野文学賞」として評価されるのか、それは選考委員次第です。最終的な受賞云々の前に、まずは中間選考の結果で、ある程度の方向性が見えてくるのではないでしょうか。

 応募要項によれば、中間発表は「2022年1月中旬頃」のはず。そろそろわかる時期でしょう。

 私自身の作品が通過できるかどうかも大切ですが、今回参加してくださった皆様がどうなるのか、その点も興味あります。中間発表の後、改めてこの作品リストを見直して、中間通過作品に対する私の感想を確認してみたいと思っています。

   

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自主企画「第2回角川武蔵野文学賞 応募作品【ただし★30以下】」参加作品リスト 烏川 ハル @haru_karasugawa

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