お金を払ってより楽しみたい作品

1話,2話と読んで「これは面白い作品だ!」と感じました。
異世界転生モノのテンプレートに乗っ取りつつも、主人公の心情・付与された能力・パルクールの動きを生かした戦闘中の行動を分かりやすくテンポ良く描写しているところが良いポイントです。
終始怒涛の展開が続きますが、その中にもコメディタッチで描かれ笑ってしまう部分があるところも好印象です。
(個人的にはドゴォゴォ!!→怒号の部分がツボです)
転生先の世界の詳細な情報は浅めだったり登場人物の名前がそのまま過ぎだったりはしますが、そのシンプルさが異世界小説初心者に優しい良い部分でもあると思います。

もう一つ、連載前から注目していた『グロ描写』ですが、これもただグロテスクなだけというわけではなく、前記した笑える要素と相まって「いやミンチになってるじゃん!」「周りに血飛ばしすぎじゃん!」とツッコミを入れたくなるくらいには違和感なくこの小説のセールスポイントに落とし込めてると思います。

あと1話で終わってしまうのは残念ですが、このカオスな物語がどう完結するのか、今からとても楽しみです。