第3話 ちょっと指先でリバイアサンをつまんでみて?
「うん、大人しくなったわ」と嬉しそうに笑う巨人な美少女の人魚姫
で、リバイアサンだが、正確には目を廻して、気を失っていた。
「ご主人さま これ、どうします?」巨大な人魚
つまんだ物、リバイアサンを見せる巨人な人魚姫ちゃんであったが
『これ』とは勿論、リバイアサンの事である。
「どうする?」「そうだね」考え込むデイアンに
仲間達こと魔法使いの弟子または学生
「森の奥のこっち側は敵国だから
そちらに投げ飛ばしてくれない? あいつらは敵だもんね」デイアン
そう言って森の向こうを指さす
「了解ですわ」巨大な人魚
「うふふ じゃあね」
そう言って リバイアサンを森の奥の方に投げ飛ばした
「ねえ、ご主人さま ご褒美は?」「私、ご主人様といい事したい」
巨大な顔を近くに寄せて、上目使いに愛のラブコール
勿論、胸の谷間を見せつける とてもいい感じの豊かな大きい、大きい お胸である
しかし、巨人サイズとなると かなり大きすぎるかも知れない人魚姫
身体をゆする度に
ぽよん、ぽよん、ぽよよんと揺れていた 大きなお胸
「いや、それは・・・」
突然、スマホならぬ巨大な巻き貝が空中に浮かび
着信音を鳴らす
「あ、はい」巻き貝を耳もとにあてる人魚
「え、そうなのね わかったわ」何やら話をしていた
「ふう」軽く息を吐き スマホならぬ巻き貝を指先で動かす
役目を終えて、巻き貝が消えた
「・・すいません ご主人様
私の属する異界 水中の街で仲間が呼んでいますの」
しばしの沈黙
ふわふわと浮く巨人の人魚と見つめ合う
「そ、そうなの?」「ええ」
「沢山、ご主人さまと遊んで頂こうと思ったのですが」
哀しそうな表情を浮かべる巨人な人魚
「あ、いいだよ 有難う」召喚の相手は 大変、理想的なのだが 巨人サイズなので
どうでもいいらしいデイアン
巨人な人魚が くるりと一回転すると
普通の人間サイズの人魚となる そう、まさに理想的過ぎるサイズに
「あ!」「ああ!」 デイアンと仲間達、魔法使いの弟子たちも当然、大騒ぎ
「じゃあ、ご機嫌よう くすくすっ」素敵な愛らしいウインクをして
そうして人魚姫は消え去った
「ああ、そんな! 行かないで 人魚のお嬢さん」「ナイスなお胸の可愛い人魚姫ちゃん」
嘆き悲しむ見習い達 彼等の悲しみ、嘆きはとても重く深い
深海の海の底の如く
だが、それよりも 先程の投げ飛ばされたリバイアサンの方だが
森向こうの敵国
「やはり平和条約が必要だ 互いに血を流す時代は・・・」
平和条約推進派のジアン伯爵が 熱い情熱の言葉に力が入れながら
王都近くの街で人々の視線を浴びながら演説をしていた
「人々も百年以上続く戦争に疲れてきているから」「そうだな 伯爵の言葉に一理ある」
ジアン伯爵も含め、平和和平推進派が力を帯び、人々もまた
戦争に疲れ その言葉に耳を傾けていた
「ささいな争いから 百年以上も戦争が続き 中心都市などはともかく
国境付近では血みどろの紛争が絶えない」
「交易も密貿易や迂回しての形も続いているが不自由な出来事が多すぎる」
「必要な疫病用の薬草 互いの国の薬草を調合しなくては
作る事が出来ない」人々が頷く
「長年の努力がようやく実を結ぶ事が・・」ジアン伯爵の側近たちが頷く
演説の会場には 敵国の大臣ミナルディ公爵一行も混ざっていた
演説の後には宴席での話し合いも予定されていたが
だが・・
ひゅううううん
ジアン伯爵が街で演説中に 本当に間の悪い時にリバイアサンが降って来た
ドガーンンンン 街の一角の建物に直撃!
「あ・・」ジアン伯爵を含め、皆が驚きで しばしの沈黙
ゆっくりと起き上がるリバイアサン
当然だが、かなりお怒りモードのリバイアサン
口を開き 破壊の光線に無数の氷のつらら攻撃を開始した
「ぎゃああ」「うわあああ」「あ、あああ」
ドガーンン、ドオオンン ダガーンンン ドオオオンンン
吹き飛ぶ建物や人々
そうして街で絶え間なく悲鳴や爆音が上がった
半日程、暴れ回り 気が済んだらしくリバイアサンは姿を消す
ジアン伯爵をはじめ 更には ミナルデイ公爵はその場でお亡くなりに
予定されていた平和条約に向けての話し合いは 全てオジャンとなった
後に残ったのは当然ながら戦争推進派たち この騒ぎで怒りはヒートアップ
それにこちらも国の大臣でもあったメナルデイ公爵の親族は事情を知らずに
裏切りで暗殺されたと思い込み
かくして、戦争は激化する事になる
ダメダメ召喚魔導士っこ モンスターのお嬢様を召喚中 うふっ💛 のの(まゆたん@病持ちで返信等おくれます @nono1
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