第2話 美人でキュートな人魚ちゃんとリバイアサン

大きなタライには 魔法で沢山の水 ドバ、ドバッ ジャボン

そこに魔法陣を呪文で紡ぐ


「・・いでよ、胸が大きくて美人な人魚さん 性格は優しくて内気!」

ちゃぽん、ちゃぽん ちゃぽん、ちゃぽんん 水の音


ぐつぐつ、大きく揺れるタライ

魔法陣が白く発光して光輝くタライがゆっくりと割れて粉々になり

そこに現れたのが魔獣である巨大なリバイアサンだった 建物の2階分ぐらいの大きさ


「ひ・・」「うっ」青くなり言葉も無い魔法使いの弟子たち または生徒達


リバイアサンは少々、ご機嫌は悪いようだった そう、とても悪い感じ


宙に浮き、自らの魔法で空中に水の塊を作り そこを場とする

つまり自分の存在する為の位置を確保した 更には移動も可能となっている


それからリバイアサンは口を開くなり、巨大な氷のツララの攻撃に光のブレスの連続攻撃

「うわああ」「ひやああ」「ぎゃあああ」

「助けてくれえええ」魔法使いの弟子、彼等の悲鳴が多数、上がった


街近くの魔法の練習場となった小さな森はあちらこちらに大被害

街の方も被害が多発中である


こちらは

とある 店の壁にドンとばかりの手


「あ・・だ、駄目」赤くなりながらメイドのエルアが呟く


「エルア そんなに赤くなって うふふ」黒髪の美少女がエニアに壁ドンをしながら

邪な表情で見つめていた


エルアの金の髪を弄る 黒髪の美少女アリア


「エルアってば もう可愛い 食べていいかしら?ダメ?」エルニアの耳もとで甘い言葉でささやく


さりげなくエルアの小さめの胸も触っている


「あん、駄目え」赤くなるエルア 

二人の甘い蜜のような時間 これからというその時


そんな時だった


「あ・・嫌な気配!」アリアはエルアをそのまま押し倒す

「きゃあ」押し倒し、被さるようにエルアの身体を下敷きにするアリア

「え、ああん そんな・・こんな処じゃいやああ」エルアは真っ赤になりながら叫んだ


だが、そうではなく 壁が吹っ飛び 屋根も飛んでゆく

「あら、屋根が・・それに壁もね」アリア


他にも街で 悲鳴や爆音も聞こえている

原因はと思うと・・


森の方ではリバイアサンが大暴れして、その余波が街へと来ていた


「あら、また今度はあの召喚魔法使いのダメダメちゃんね」アリアはにっこりと微笑む


「またですか?」「この前は別の魔法使い見習いが山を平地にしたそうですが・・」

「・・どうなるのでしょうか?」エルア


「大丈夫よ エルア だってそうでしょう?

魔法使いの弟子たちが魔法を暴走させるのは いつもの事だから」


「街の皆も慣れたものですもの 此処は魔法学校や魔法のギルドで動いている街だから」


見つめ合う二人

「・・・・・・・・」何も言えずに苦笑いするエルア


「そ、そうですね 毎度の事ですもの」エルア




森の方では 魔法使いの弟子たちが大騒ぎ


「どうすんだ!」「いつもの事だろう」顔を引きつらせ 苦笑いする魔法使いの弟子たち


肝心のデイアンの方は

「あはあは・・」引きつり笑いで 言葉もないらしい

そんな時だった

「あ、水の塊?」宙に浮かぶ水の塊 それが段々と大きくなりサッカーボール程となった


宙に浮かんだ水の塊から手が出て それから・・


「うふん、ご主人さま きゃは」淡い水色の髪の可愛い美少女な人魚ちゃん

15,6歳前後の美少女か 恥ずかしそうに可愛い姿に 仕草をしている


ふわふわと空中を浮かぶ人魚の美少女


しかし・・

そう問題は・・・大きな問題があったのだ


身体のサイズが 建物の二十階分前後の大きさはある いわゆる巨人

やや、いや、かなり大きい


胸の谷間も良い とても良いが やはり、そこは同じ人間サイズでないと

楽しい悪さも残念ながら出来ない


先程のリバイアサンよりもかなり大きいようだった

「あら、ご主人様 リバイアサンが暴れておりますわ」「そ、そうなのだよ」


「仕方ないですわね うふふ」巨大な人魚は リバイアサンを捕まえにかかった


街に移動しようとしたリバイアサンをひょいと捕まえ

「悪い子ちゃんね お仕置きが必要かしら?」



「ギャウウウウ!」掴んだ人魚の指先で暴れるリバイアサン


ぶんぶんぶんぶんぶんぶん

ぶんぶんと振り回す、振り回す ぐるぐると回転するように廻してゆく


「ギャアアアアンン」「ギャギャアアア!」リバイアサンの絶叫

バッタリと声も出さなくなるリバイアサン


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