美麗な文章が、悲劇を美しく飾り立てる

 なんと美しい文章を書かれるのでしょう。
 浮かぶ情景全てが美しく、一人称の文章も私小説のような、ノスタルジーを感じさせます。
 全てが美しいのに、それがこの物語をより悲劇的にしていています。
 
 折り鶴は現在では平和の意味で使われることが多いですが、こんなに悲しい使われ方があるとは。
 いえ、村人たちは平和を願ってそれを送ったのでしょうか。
 それならば余計無邪気で残酷ですね。

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