後半、怒涛の伏線回収を楽しみ下さいませ

個人的に「森見登美彦」先生の作品に通ずるモノを感じました。作者の意図ではないと思います。本当に個人的な感想です。

なんとも救いがたい主人公の神様が人間界に落とされる。と、冒頭から「かなりツんでるな」と思いながら読みつつも、ヒロイン的な女性の救いの手によって現代を生き延びる。そのひょうひょうとした主人公の仕草と、ちょっとネジの外れた可愛らしいヒロイン、魅力な人間たちが織り成す群像喜劇。好きな読者は多いハズ。

神々の「業」が「情」へとまったりと変化していく描写は深いなぁ、と思いました。読み上手な方は、スラっと流してしまいそうな会話の中に張り巡らされた伏線を探してみてください。

最近はバトルものの気の張った作品が多いですから、冬のまったりした気候にオススメ作品です。どうぞ、お手に取って読んでみてください。