ネタがかぶった
双子は考えることが似るって言いますけど、自分たちは以前、小説のネタがかぶったことがあります。
それは何年か前に、カクヨムのKAC企画で『第六感』というお題で小説を書いたときのこと。
このお題を見て自分は真っ先に、双子の片割れが考えてることがなくとなく分かる第六感をテーマにしたエッセイを書こうと思いました。
このKACこれはお題にあった小説を書いて、期間内に星を多く貰った人上位5名が、順位に応じた賞金をもらえるというカクヨム内のイベントだったのですが。
このとき自分はこのイベントで人気の出る作品の傾向を分析していて、エッセイは人気が出ると予想していました。
ですからこの双子の第六感エッセイなら、上位に食い込むこともできるかもしれないと思っていたのですが……ここでふと思ったのです。
もし兄も、同じネタでエッセイを書こうとしていたらどうしようと。
なんとなくですけど、兄も同じ双子の第六感ネタでくるような気がしたのですよ。
そのとき兄は自分とは別の場所にいたので、スマホにメッセージを送って聞いてみました。
すると案の定、兄も同じことを考えていて、ネタかぶりをしていたのです。
結局話し合いの結果、このネタは兄に譲ることになり、自分は別の話を書くことになりました。
時間がないので5分で考えた、少し不思議な双子の姉妹を主人公とした現代ファンタジーのお話で、挑むことになりました。
自分と兄は似てると言われることが多いですけど、ネタまでかぶることないのに。
そして星のランキングでは兄の作品が1位、自分が3位でした。
予想していた通り、エッセイは人気が出やすかったのです。
考えは間違っていませんでしたけど、ネタかぶりになることまでは予想していませんでした。
もしも確認をとっていなかったら、双子で同じネタのエッセイを出していたことになりますね。
恐ろしい話です(^_^;)
まあそんなわけで、ネタを兄に譲った結果自分は3位に終わってしまったわけですが、この話には続きがあります。
このとき書いた、双子の姉妹のお話ですが、頂いたコメントの中で、これは長編化できるのではと言われたのです。
それで本当に長編化してみたのですが、それが後に野いちごジュニア文庫で、『ナイショのふたごスイッチ』という名前で書籍化しました。
もしもあのとき兄にネタを譲っていなかったらこの作品は生まれず、書籍化はできていなかったでしょう。
世の中なにがどう転ぶかわかりませんね。
※双子エッセイ、今回の更新でいったんお休みさせていただきます。
ネタがたまったら、また公開したいです。
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双子エッセイ 無月弟(無月蒼) @mutukitukuyomi
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