そして”赤い秘密”の正体とは…? それは皆さん自身の目でお確かめください。
ふたりの過ごしてきた時間が感じられました。
このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む(131文字)
「赤を! もっと燃えさかる赤を! すべてを焼き尽くすような圧倒的な赤を!」そう言う師匠は、熱く叫んだーー枯れてる狭い庭で。師匠とマドカ君は、「情熱と生命力と憤怒が燃え盛るような、そんなマッカな赤」を探すことが出来るのか?最後は、カップ麺を持っていざ 乾杯!今夜は、秘密を多く持っておくとよいでしょう。
ゴーイングマイウェイな師匠としっかり者で一途な弟子のあたし。お二人のほっこりしたやり取りの末に、何気ない日常を切り取った妖怪芸術が完成する。あたしの想いと師匠の奔放さ。良いコンビです。二人の距離感から目が離せません。
妖怪絵図を描くことを生業とする師匠と、その弟子マドカ。今日も今日とて騒ぎ立てる師匠を上手くあしらい、揃ってお出かけ。大好きな師匠となら、近所のスーパーまでだって立派なデートなのです。師匠とマドカちゃんのキャラクター、セリフの掛け合いや赤いきつねの食べ方談義が楽しいです。(私はどちらかというとマドカちゃん派でした)そして、「赤い秘密」の謎とは……鬼才を放つ芸術家の描く絵と、そこに潜む赤い秘密。気になった方は是非読んでみてください。芸術家の感性に驚かされますよ。
妖怪絵図を描く師匠とあたしの関係が、すごくよかったです。「赤い秘密」が気になる方はぜひ、一読してください。
妖怪の絵を描く師匠。その赤色にはとんでもない秘密が……。ヒロインと師匠の掛け合いも面白いです。