薬師の弟子と絵画の魔術師。そんな独自な設定でもこの読みやすさ!

私は普段、書くのも読むのも現代学園恋愛物なのですが、思いっきりファンタジーなこちらのお話を最新話まで一気読みしちゃいました! ほんとそのくらい読みやすくて物語の世界観に引き込まれていくのです!

舞台はリンベルクという小さな町。主人公はもうすぐ17才になるエマちゃん。
エマにとって薬師の師匠であるヨーゼフが亡くなってからまだ数日。ハイネ・ヴァイツという魔術師から手紙が届く。
最近リンベルクに引っ越してきたハイネは、『死者の無念を絵に描き出す』魔術師だという噂が。
そんなハイネからの突然の手紙。しかもヨーゼフのことについて書かれてある。
手紙に添えられていた小さな家の絵を頼りに、エマは『ローシェンナの屋根の家』へと向かった。

こんな出だしから始まり、エマはハイネと会うことに。
この世界では魔術師というのはとても希少な存在で、エマも書物での知識しか持っていなかった。
(まだ完結していない作品なのでわかんないけどっ(/ω\*))一般的な剣と魔法の王国騎士物ではなく、薬師の弟子と魔術師が出会い、アトリエで語り合うお話。
このような独特な世界観・空気感が作られつつも、2人の会話のやり取り・ちょっとした仕草・それについてエマがふっと思うことなど、ひとつひとつの要素が丁寧に書かれています。じっくり世界に浸っていきましょう!
エマが望む答えは導き出されるのか。希少なはずである魔術師がなぜ突然手紙をくれたのか。この硬派な設定からどのように世界観が広がっていくのか。

なお、こちらのお話で電撃大賞へ挑まれるとのこと! その意気込みは、このしっかり練られた物語の中から伝わってきます。
11月にカクヨムへご登録されたばかりの涼香さん。さあ、このページを開いた読者さんは、今からファンになって将来古参アピールしよう!