第7話
プロデュースさせて欲しいってどういうことだ?
「紫 沙茶は今人気急上昇中。おそらく動画の投稿頻度もこれに合わせて上がると思うわ。」
その通りです…。よくわかったな?
「当然よ。そしたらネタ切れとかも出てくると思うの。」
…まぁ、たしかにそろそろ切れそうだった…。
「でしょうね、だから私…つまり視聴者側から見てやって欲しい企画とか私なら沢山思いつくわ。さらに紫 沙茶が人気になる方法だってプランを考えているの。」
この人…ガチだ…。ていうか、
「なんでしれっと心まで読んでるんですかね?」
「紫 沙茶のことはなんでも分かるわよ」
可愛く胸張ってるけど、普通に怖いです、桃咲さん…。
「それでどう?私がプロデュースするって話。」
考えてみたけど、悪い話じゃない…。それに桃咲さんと話せるって言うのは下心丸出しだけど嬉しい…。
「…ごめんなさい。」
「…え?」
「え、ちょ、え?」
桃咲さんが戸惑うのも無理はないだって…
「兄には私がいるので結構です」
答えたのは妹の響音だったから。
「あぁ、妹さん…しかもその声…MIXしているのね…」
「…この人耳いいな…。」
それは同感である、妹よ。
「とにかく!その話は断らせていただきます。もう兄は私がプロデュースしているようなものなので!!」
まぁ、言えてるな。
「わ、私だって引き下がれないわ!三人寄れば文殊の知恵とかいうじゃない!!」
「うぐ、でも兄は譲れません!!」
「佐々木くんは私がプロデュースするんです!!」
「違います!私のです!!」
妹よ、なんか僕が妹のものみたいじゃあないか?
「ち、ちょっと僕の意見は…?」
「「佐々木くん(お兄ちゃん)は黙ってて(下さい)!!」」
「はい…( ´・ω・`)」
「なら、しょうがありませんね…勝負と行きましょう」
「「勝負?」」
「はい、私と桃咲先輩どちらがプロデュースした動画が伸びるか勝負ですよ。それで勝った方がこれからのお兄ちゃんのプロデューサーってことでどうです?」
「その勝負乗りました!」
え、俺の意見は…??
そうして僕をかけた勝負が始まった(語弊)
両声類は最強かもしれない。 夜宵 @yayoi-0315
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