第2話 〜喧嘩?いいえただの蹂躙です。〜

「オラァッ!」不良が殴り掛かってきた。だが俺にはそれが早くは見えなかった。逆に充分視覚可能なスピードに思えた。そして身体を横に曲げて避けることが出来た。なに?!と赤髪鼻ピの不良一号が驚きの声を上げた。他の不良も俺に向かって殴りかかって来た。どーゆー訳か不良の拳一つ一つが普通に見える。不良の拳を全て避け切った俺は本能的に攻撃態勢に入った。腕をブランと垂れ下げて腰を低く曲げた。「おい…最初に殴り掛かったのはお前らだ…後悔するなよ…?」無意識のうちに相手を挑発してしまった。俺はハッとしつつ相手がいつ来ても良いようにした。不良は戯言だと思ったのだろう。大笑いしながら俺を馬鹿にした。不良一号が殴り掛かってきたとほぼ同時に他の不良も殴り掛かってきた。不良の顔面に相手の勢いも利用して殴り返した。たったそれだけで不良の一人が気絶した。その後はただの蹂躙だった。獣の様な不規則な動き、獣の様に脚で相手を蹴り爪で相手を引っ掻き体力を消耗させる。そして顔面を殴る。殴り掛かった不良達は事件現場のような姿で倒れていた。ハッと理性を取り戻した。普段は相手に対して挑発すらしない俺は周りの光景に驚愕した。してしまった。俺は公園から逃げるかの様に帰宅した。妹に連絡をして…。家に着き扉を開けると裸エプロン姿の妹がいた。「おかえりなさいお兄ちゃん!お風呂で私にする?ご飯は私にする?それともベッドで私と愛し合う?」と満面の笑みで言ってきた。「はぁー」呆れすぎてため息が出てしまった。

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〜最恐の不良もどき〜 俺は自己防衛しただけなのに… 長ネギ汁100%ジュース @Katakanakotoba

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