パチアマ日記
霞 芯
第1話 今日も日の丸にて
私は、パチアマである。
とは、いうもののここ数ヶ月給料にはてをつけていない。
パチンコで休みの度に約3万円の収益があるからだ。
この法則に気づいてからは、月収支プラス30万円である。
時は2001年 私の仕事は宅配便である。
歳は31歳になる。
まず プラス収支に転じたきっかけは、
京楽の〝グラディエーターX〟であった。
それまで主に三洋の〝わんわんパラダイス〟を打っていたが、トントンと言ったところであろう。
この時期に、ホルコンが導入され、出玉の浮き沈みがメインの端末で確認できるようになった。
先程の法則ですが、ホルコンは過去3日しか表示されないため、毎日ホールへ通いデータを暗記する必要があった。
ただ、〝グラディエーターX〟のシマは計20台
暗記できない量ではない。
手帳などに書いたりはしない。
店からマークされるからだ。
そこで、玉の沈みの計 3万発になった台にマークをつける。
すると、平日は、シマで2台甘釘台が用意される。
そのうち、一台が3万発ハマった台
もう、一方が〝オトリ〟である。
朝 平日休み 9時20分
愛車の〝ミニクーパー〟でコンビニに寄り
日の丸へと向かう。
店の前で、馬鹿面を並べて列をつくる。
大概2番目には、並ぶようにしている。
ガラス越しに、甘釘台が検討がつくようにだ。
左側角から、2番目に甘釘台の札がささっている。
マークしている3万発ハマっている台の一つだ
〝イタダキ〟その時点で勝負あった。
開店のスクェアの曲に合わせなだれ込む。
即座にその台にタバコを置く
一応釘を確認するが、疑った俺が悪かった
というばかりの、開きっぷりである。
そして、一通り他の釘を確認するが、
もうこれは、ポーズである。
両替機にいき、5000円ごとに、500円玉に両替する
これもルーティンである。
ここから、3万円ハマるのも承知の上で
7500発打ちこんでから、変化が起きる。
一発の当たりもないまま、12時を迎え回転数は
750回転に到達する
1000円25回転を超えるので、ボーダーは、クリアしている。
この台は、シンメトリー〝左右対称〟で
天打ちが効く。
12時のスクェアの曲に導かれるよう
まず単発大当たり、
これもいつものこと 時短などない当時だが
100回転以内が熱い。
その持ち玉勝負になってからが勝負である。
換金率が3.0なので、持ち玉が貴重である。
箱2000発 半分くらい使ったくらいに
また、単発が来た。
これもお決まりと言えばお決まりである。
これを、2度3度繰り返し
ようやく台が本気をだしてきた。
めくるめくスリーセブンである
そこからは、爆発である。
ランプをつけて、50発のコーヒーを頼むが
手をつけない。
以前店員さんから、「お気に召しませんでしたか?」と聞かれたが
「ゲンカツギなんで気にしないで!」
と連チャンが終わるまでコーヒーには、
手をつけない。
2000発の箱が10箱貯まり 爆裂台の札がつく
2万発であると同時にお帰りのサインでもある。
以前続けて打っていたら 隣の席に
ヤンキー風の店員が〝ガツンと〟空箱を置いて
いったことがある。
10箱以上からは、当たらないように、
100回転回す。
夜のお客さんのための準備である。
あと1万発はでる。
知ってはいるのだが、長くこのシマが続くためには
ほどほどが必要である。
店員さんを呼び交換となる
約21000発
プラス3万3千円である。
いつものことである。
ミニクーパーを走らせ家路についた。
パチアマ日記 霞 芯 @shinichi-23
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます