#21. The New Detective Bureau and One Night
「え?」
俺の家に着くと、そこには沢山の
俺は今頭の中が真っ白だ。数秒間思考を巡らせていてリナイエの声も全く聞こえなくなっていた。
「おーい。拓也大丈夫?おーいってば」
「あ、ごめん」
「もー、声かけても全然返事しないんだから」
「ごめんって」
「もう、大丈夫なの?」
「まあ」
数秒後俺が意識を取り戻すと、リナイエの心配してる声が聞こえてきた。
「とりあえず、あがって」
俺は玄関の扉を開けてリナイエを案内した。
「拓也、洗面所ってどこ?」
「そういえば、俺の家に来るの今日が初めてだったな」
「逆にここ3年間拓也と一緒に過ごしてきて、拓也の家に一度も来たことがないことがおかしいね」
リナイエは微笑みながら、俺が用意したスリッパを履いた。
「ついてきて、こっちだ」
俺はリナイエを洗面所へと案内した。
その後、俺はリナイエをお母さんに紹介し、一緒に夕食を食べて俺の部屋へと案内した。
「拓也の部屋って広いね」
「まあな。一応6畳ぐらいあるし」
「え?6畳もあるの?羨ましい。私なんて3畳だよ。この部屋の半分」
「そうなんだ。それは災難だな」
「何?「俺は関係ありません」みたいな返事」
「ごめん。飴玉一個で許してくれ」
リナイエは頬を少し膨らませてたので、俺はいつもの解決法を使った。
リナイエは飴玉が
「分かったよ。今回だけだからね」
俺の予想通りリナイエはあっさりと許してくれた。
「今回だけ」を聞くのこれで何回目だよ。
俺はリナイエの行動に少し可愛らしさを覚えつつ、机にあった飴玉を一つリナイエに渡した。
「それで、なんで俺の家の周りには沢山
俺はリナイエをクッションに座らせ、ベッドに座るとリナイエに尋ねた。
「やっぱり、この家には負の感情が多く集まってるのが原因だよ」
「
「それもあると思うけど、それだけでこんなに多くの
「じゃあ、昔俺がこの家に来る前ここで誰か死んだってことか?」
「その可能性はあるね。例え誰かが昔ここで亡くなってしまっていたとしても、それでも今ある数には満たないよ」
「じゃあ、どうしてなんだ?」
「正直言って私も原因は分からない。でも、これだけ
リナイエの表情を窺うが、リナイエはウソをついているような顔では無かった。
「そうなんだ。でも、俺の家でやるとなると俺の家族にバレる可能性がかなり上がると思うけど」
「大丈夫だよ。
「それは凄いな」
「でしょ?」
「じゃあ、それで決定で良いか?」
「良いよ」
「じゃあ・・・・・・」
「
次の瞬間、周りにいた黄色の
そして俺とリナイエは中へと進んだ。
「すげー。
「ほんとだね」
「え?リナイエは初めてなのか?」
「うん。こんなに
「そうなんだ。まあ、3年前からいたかもしれないけどな」
「そうだね。拓也の家に来るの今日が初めてだったし」
「もっと早く招待してれば良かったな」
「ほんと、それ」
俺たちは互いに笑い合いながら、ファイルなどを整理してアツ・・・・・・ではなく普通に一晩を過ごした。
俺の名探偵ライフ〜世界最高の戦い〜 よっしーよっ君 @yoshi904
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