#20. True Identity of “Dra-Bubble”
「それでどの辺を探す?」
俺は品川駅から離れた住宅街の道を歩きながらリナイエに伺った。
「うーん。今まで歩いてきた道には
「因みにどれくらい必要なんだ?」
「んー。言葉だと説明しにくいんだよね。実際に拓也にも見てもらえれば分かるんだけど・・・・・・とりあえず、沢山いないとダメって感じかな」
「え?俺も見ることできるのか?」
「まあね。視覚共有で私が見てる景色を拓也にも見せてあげることはできる。今までは拓也の体への負担が大きかったから視覚共有については隠していたけど」
視覚共有とは、言葉通りリナイエが持つ視覚を拓也にも共有することができる。これは、リナイエを含む特別な能力を使う6人にしか扱えない。
「今、その視覚共有をやってもらっても良いかな?」
「うーん」
リナイエは少し考えたが、直ぐに答えを出してくれた。
「拓也も高校生になったし、そろそろ良いかな」
「ありがとう。じゃあ、お願い」
「分かった。準備は良い?」
俺は一度深呼吸をしてから返事をした。
「うん」
「
次の瞬間、俺の視界には新たな物体が見えはじめた。
「どう?、拓也。大丈夫?」
「うん。なんとか。少し頭がクラクラするだけかな。まあ、時間と共に慣れると思う」
「なら良いけど」
「それで、今空気中に色々な色の粒が浮いてるけど、これらが
「そうだよ。私は
「今目の前に10粒ぐらいあると思うけど、10じゃ足りないのか?」
「全然足りない。
「そ、そんなに!?」
俺はリナイエが
「そもそも、この
「いや、気温は関係ないよ。
「つまり、その場に負の感情が多ければより多くの
「うん」
「なるほど、少し分かった気がする。とりあえずもう17:00だし、続きは明日にして今日は俺の家に泊ってけよ」
「うん。ありがとう」
俺とリナイエはそのまま俺の家までの道のりを歩き続けた。
しかし俺の家に着くと、そこにはとんでもない事実が待っていた。
俺の家の周りには数千もの
*補足*
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