最強の錬金術師は無二の創生を駆使する

プロローグ

とある少年の話

街の大通りをみすぼらしい格好で歩く男の子がいます。

彼が近づくと人々は皆道を開けます。

そして、

「まだこの街に居るのかこのゴミが！」

そう言って大人の男が彼に石をぶつけました。

「そうよ！早く出て行ってちょうだい！」

それからどんどん投げられる石の数は増えていき、彼のボロボロだった姿は更にボロボロになっていきます。

「やめて…やめてよぉ……」

その男の子は泣き始めました。

それを気にとめる大人はここには居ませんでした。

そんな大通りで公開処刑のように石を投げられてボロボロになっていた男の子は、

「もう嫌だよぉ…」

この物語の主人公、バルクでした。