概要
退職代行で辞めたきみは英雄だ。ボクも鰻を焼く理想を課長に話すよ。チッ
「きみ」は退職代行を使って会社を辞めた。小声で始まった「きみ」への誹謗中傷が次第に伝染するようにほとんどの社員による暴言へと変わっていた。けど、ボクにとっては美談でもあり冒険とも感じていた。「きみ」の退職をきっかけにボクも変わる。人間関係に共存する本当とウソが渦巻いていると退職願いを女上司に提出するが、上司から異性を感じると男が疼(うず)いてしまう。アイデンティティ難民、成熟した生、英雄とは、1+1=何、の本物の答えとインチキの答えを捕まえようとボクは左利きのキャッチャーになろうとする。存在意義の耐え難き無さを英雄の「きみ」に宛てた手紙。チッ。
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