第14話 知りすぎたこと
ピアニスト湊さんの事が全て終わった次の日。雪ノ下先生に湊さんの公式サイトを教えてもらった。公式サイトのおかげで湊さんの曲が多く聞けて私の自由時間は足りなくなっていた。
「ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙時間が欲しい!本も読みたいし、湊さんの曲も聞きたいのに…」
と澪に話をする。
「そんな暇あるの?」
「え???」と私は想定外の言葉が返ってきたことに困惑していた。
なんで?という考えで頭がいっぱいになる。
「あ〜音。あなた…期末テストのこと忘れてない?」
「あっ…」
「あと1週間もないよ?」
「うっ…」
「6月23日の水曜日が期末で、
5月10日が中間だったでしょ。
中間は音さ英語の点数赤点ギリギリだったの忘れたの?まぁ、今回は勉強教えてあげるけど…本があったら勉強に集中できないと思うので本は没収します!!」
「教えてくれるのはありがたいけど、本を没収するのはやりすぎだって〜」と私はみおんから本を奪われた。私だって好きで赤点ギリギリじゃないのにさ。勉強会の約束をし、私は勉強に取り掛かった。
〜澪は〜
音にテストの話をしてから没収した本を眺めていた。
やっぱり音が言ってる本の内容とは違うんだよなぁ…
ほぼ白紙だし。本当に物語なんてのっているのか?そういえば表紙の裏に鏡があったよな、、、ときれいな黄色い花を装飾に使われている鏡を本から取り出す。
本にかざしてみると、文字が現れた。
私は驚いた。音にはこんなふうに見えていたなんて。
都合がいいことに付属品についての説明が書いてある。
もしかして。これならこの本のことも分かるのでは?
1,ペンダントのレプリカの写真
ペンダントとこの本が巡り合ったとき、
本は本当の形に変化する。
本物のペンダントは霊や呪物を浄化する力を持っており、その持ち主と本の持ち主の未来が正常に戻るだろうと言われている。
また、本の形は持ち主によって変わり、未来を導くと言われている。
2,鏡の少女の鏡
この本は霊との関係性が消える。または未来が正常に戻ると本が消える。
本は次の持ち主を探し、手に取ってくれるよう、色々な方法を使い、この道に導く。
本は色々な種類があると言われており、本のレベルは変わる。
この鏡は前の持ち主が鏡の少女を助けたときに貰ったお礼である。
持ち主同士は何かと繋がっている性質がなぜかある。
この本の持ち主は未来が歪んでいる人が周りに多いほどなりやすい。
現在。前の持ち主は子供にその性質を継いでしまった模様。もしかしたらあなたの知り合いかもしれませんね。
3,その他の遺物。
本と未来または過去が連動したとき、
追加されるでしょう。
と記されていた。もしかしたら前の持ち主って…
茉莉のお母さん?
表紙の花がもし今まで本で巡り合った人と本がいる場所だと仮定すると、
リンドウ、ユリ、コスモス、水仙、桜それぞれは
リンドウは凜和市
コスモスは秋桜市
桜は桜宮市
ユリは当てはまらないからきっとこれから出会う人物。
桜は奈桜ちゃんのことを表していて、
水仙は多分茉莉のお母さん。
なんでそれを断定できるかと言うと、
茉莉は
一体何者なんだ?茉莉のお母さん…
あと凜和市にも本当に本があるとしたら、回収しなきゃ行けなくなるときが来るかもってこと?
待って…私やばいこと知っちゃった?
音はこのこと知ってるんだろうけど、
なんで今まで話してくれなかったんだろう。
気づいてなかったとか?
ん〜なんて伝えよう…
とりあえず勉強してテストが終わってから話そう。
澪は本のことで頭がいっぱいになり、
テストに集中出来なかったらしい
1冊の本を手にしたら 2 星崎藍苺 @AO0607
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