残酷のネル・フィード

作者 えくれあ♡

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★★★ Excellent!!!

怒涛の展開、宗教の歪みさ、バトルに残酷表現
主人公たちのねじの外れ具合など
色々と語るべき点は多いのですが何故か、

>「主婦の西岡さん、35歳。それとエロジジイ、74歳」

の一文の印象がどうしても頭から離れない
意味が知りたい人は読んでみよう!

★★★ Excellent!!!

正直なことを言おう。
私がはじめてこの作品を読んだときの感想は、「なんじゃ、こりゃ?」だった。
良い意味でも、悪い意味でも、「独特すぎる文体・文章」「常に予想の斜め上を行く、ぶっ飛んだ展開」「アクが強すぎる登場人物」が、カクヨムのほかの作品とは一線を画していて、面食らったからだ。

しかし、リアルタイムでこの作品を追ってきた私は、断言する。
「この作品は、読み進めるうちにクセになる名作である!」と。

作品の内容は、こうだ。
主人公の黒宮藤花(くろみやとうか)は、家族ぐるみで、永遠の方舟(とわのはこぶね)という宗教に入信している女子高生。
藤花は、親友兼彼女である百合島杏子(ゆりしまあんこ)と一緒に、『満開のSAKURA』という地下アイドルグループにハマっており、中でも赤がイメージカラーの天使(あまつか)イバラ推しだ。

藤花と杏子が観に行った『満開のSAKURA』ライブで、突然イバラの脱退が発表される。なんでもイバラは、余命いくばくかということらしい。
数日後、人間を食い荒らすカエル人間が現れる。
藤花と杏子が下校していると、そのカエル人間と出会し、杏子は食われて、即死。
藤花も絶体絶命となったそのとき現れたのは、なぜか金髪となった天使イバラだった。

これを機に物語は大きく、激しく動きはじめる。
藤花の家出、イバラとの再会、藤花の寿命が短いことの発覚、そして、寿命が短いものだけが手にすることができる不思議な力、カエル人間ことフロッグマンが属するゼロワールドという組織の台頭、ゼロワールドに対抗するイバラ・藤花はじめ個性豊かな5人のスーパー能力者による「ブラック・ナイチンゲール」略して「ブラチン」の結成、そして、ゼロワールドとブラチンの全面対決。

読者を飽きさせることなく、怒涛の展開が続く。
激しいバトルシーンではぶっ飛んだ戦いが描かれ、大興奮。
合間合間には、登場人物… 続きを読む

★★★ Excellent!!!

宗教、および信仰心には、意外に脆い一面もあるのではないかと私は考えています。教義を守ることを徹底するあまり、時として自分の頭で思考する行為を放棄してしまうことも起こり得ると感じているからです。

この物語のヒロイン、藤花も幼少の頃からとある宗教を信奉しており、自分の歩んで来た人生に対して何ら疑問を持つことも無く、勉学に熱心な優等生として成長してきました。
そして、彼女なりに満ち足りた人生を送って来たのですが……しかし、突如として彼女の身に次々と災厄が降り注ぎ、彼女は絶望の淵に立たされることになります。

そんな状況のさなか、意外な人物が意外な姿で藤花の目の前に現れて、彼女に向けて断言します。
「人を救うのは神ではなく、人である」と。
藤花はその人物に導かれ、人類の滅亡を目論む邪悪な敵と戦うことを決意します。
神の教えに心を委ねて生きてきた藤花が、自分の過酷な運命に対して正面から向き合い、新たな仲間たちと結束する姿に……私は胸を打たれました。

このストーリー、常に読者の予想の斜め上を行く展開が用意されており、気がつくと飲み込まれてしまうような凄まじい勢いとスピード感が伝わってきます!
「この小説の作者って、本当に女性なの? 実は男性が書いているんじゃないの?」というくらいの残酷な表現が度々描かれていますが……漫画界では既に『鋼の錬金術師』や『鬼滅の刃』といった女性作家によるダークファンタジーが席巻しており、この作品もラノベ界のダークファンタジーとして大成するのではないかと、個人的にとても期待しています。

藤花自身にどのような結末が訪れるのか、最後の最後まで全くわかりません。バッドエンドを迎える可能性の方が、むしろ高いとも思えます。
あなたもぜひ、藤花の生き方と彼女を取り巻く凄まじい世界を満喫してください!