御礼

* おわりに *


最後までお読みいただき誠にありがとうございました。途中で心が折れたことも何度かありましたが、連載中にいただいたレビューやコメントや星やハートに大変励まされました。心から感謝申し上げます。

(特にレビューについては大変嬉しかったです!! ありがとうございました!!)


行き当たりばったりの自転車操業で書いていた時期もあり、クオリティはさておき無事に完結までこぎつけられたことに心からホッとしています。自分の好きなもの、書きたいものの全部のせのメガ盛みたいな物語になってしまい恐縮ですが、楽しんでいただけましたなら幸いです。


またどこかで皆様にお目にかかれますように。

その日まで、どうぞお元気で。





* 登場人物のその後  *


アマリア

数年後、古傷や火傷痕を綺麗に消し去る新薬開発に成功した。商売下手であまり利益は出せなかった。生涯に渡り下町で香薬屋を続け、7人の子供と4人の弟子を育て、長生きした。


ルイシュ

七年戦争参戦により新しい行政組織が解体されてしまい、思い切って野に下る。妻の店を手伝ったり、私財を投じて慈善団体を設立したり、コスタ子爵領にまともな新しい産業を根付かせようと試行錯誤したり、常に忙しくしていた。とても長生きした。


エウゼビオ

ジュネーヴで5年の任期をまっとうした後、ポルトに戻ってかわいい女の子と結婚した。養父が長生きしたため家督を継いで王宮護衛隊長になったのは十数年後だった。フランシスカへ頻繁に手紙を書いていたが、彼女からの返事はほとんどなかった。


オリオン

アマリアの香薬によって背中の大火傷の痕が消えると、肌の露出の多いドレスで女装を楽しむようになった。夜明け団で出世し、教会に対してさまざまな疑問を抱きながらも教皇や教皇庁を護り続けた。


エンリケ

コンポステーラでの出来事によって足がつき、賞金稼ぎに狙われるようになったため、どうせならと憧れのローマに向かった。遺跡の発掘と古代史研究に人生を捧げ、時々、ポルトやジュネーヴの友人を訪ねることもあった。


マルガリーダ王女

慈悲深い立派な女王となり、国を繫栄させた。若い夫には手を焼いていた。


ベアトリス王女

すくすくと健康に育ち、同盟国へ嫁いだ。


レネ

コンスタンサの遺志を継ぎ、人々の健康と福祉のための活動を続けた。人望がなく、教皇にはなれなかった。


クラーラ

傷が癒えるとジュネーヴへ帰った。夜明け団に入ることを諦め切れず、30代で未婚の母となるまでアマリアに身長が伸びる香薬の開発をしつこくねだっていた。


フランシスカ

ヌーシャルテルの女子修道院で十数年を過ごし、病により生涯を閉じた。修道院の庭に青い紫陽花をたくさん咲かせていた。

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ヒュギエイアの祈り mu @mu33um

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