第2話
「…………え?」
「だーかーら!その子は私がお世話してるの!大人しくシロちゃんを返しなさい!」
「いやいや、お前の言ってることは分かってる、分かってるんだが……」
猫を抱いてたら急に見知らぬ美少女が怒号を上げながら猛ダッシュで来たのだ、理解が遅れるのは当然だろう。
「なるほど、この子猫の飼い主か」
「そうだよ!だからその子を返して!」
まぁ確かに、自分の飼い猫が見知らぬ男に抱かれていたら不審に思うだろう、だったら裏路地なんかに置いておくなとも言いたいが……
「あぁ、すまなかった、道を歩いていたら猫の声がしてな……つい可愛いから抱いてしまっていた」
「全くもー!可愛いのは分かるけど勝手に抱っこしちゃダメなんだから!」
「はぁ、そんなにこの子猫が好きならなんでこんなとこで飼ってるんだ?」
「私の家、お母さんが猫アレルギーで飼えないの!私だってこんなとこで置いておきたくないんだから……」
つまり家には連れて帰れないけど世話はしたいからここに置いていると……
「なるほどな……なぁ、良ければうちで…」
「だめ!言ったでしょ!この子は私が育てるの!」
「いやでもなぁ…俺もその猫、気に入っちゃったんだよ。せめて一緒に世話させてくれないか?」
「むぅ…まぁそれならいいけど……でも!抱っこは私の特権だからね!」
「いや、なんでだよ、俺にもさせてくれよ」
「だめ!私は独占欲が強いんだよ!!」
「いや、なんのドヤ顔だよ」
「とーにーかーく!抱っこは私の特権!先にお世話してた私の権利!」
「あー、分かった!分かったって……」
あぁ…俺はもうこいつを抱っこ出来ないのか……
「ならよーし!それより、まだ自己紹介してなかったよね?私は
「俺は
「イタズラ好きで手のかかるお前」「無愛想だけど優しい君」 @Crysez
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。「イタズラ好きで手のかかるお前」「無愛想だけど優しい君」の最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます