……なにかが違うのです
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時々感じていた肌寒さも完全になくなった5月、とある墓地にていつものあれが始まった。
少女は墓地に入ったのだが、なにかが違った。
雰囲気や歩く姿がまるで…フラれた時の彼女のよう或いは的はずれな論文を書いた学生を見つけたときのずかずか歩くようなアレ…まぁつまりだ、彼女は『何かに怒っている』ようだ。
墓の前まで来た。
荷物を肩から下げ、合掌。
パァン!と空気の張り裂ける音を手でならし、がっつくように墓に手を伸ばした。
「お兄!!私あの学校行きたくないです!!」
oh………
どうやら大問題が発生したようだ。
入学してから早一ヶ月、明らかに早すぎるのではないだろうか…
まだ『嫌い』とか、『苦手』ならまだしも、『いきたくない』そうはっきりと言ったのだ。
「あの学校は血気盛んなのですよ…そう、特に異種族達がですね。…というか、ここ三、四年間で酷くなったものです。お兄の考えも納得です」
拝啓お兄「私達家族は今、最果てへ旅行中なのです!」 未読シー @nurumayukousyaku-en-joy
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