あとがき
さあ、あとがきの時間だ!!
どーも、田中政宗です。この作品は数年前に描いた作品をリライトしたものにでございます。そーゆーわけで、地の文が乙女だからといって、前回の『実践言語現象学A』で生まれた女の田中が書いたわけではないぞ!(とはいえ、この時期から女の田中の片鱗が見えていたと思うとオソロシイ……いや、おぞましい……)
たしか、これを書いたのは大学一年生の夏だったかと思います。はじめての大学生の夏休みに入って、高校と違ってだいぶグータラ過ごすもんなんだナ……と、思っていたのを記憶しています。思えば、高校の夏休みって大体一ヶ月くらいなんですよね。それなのに、高校生の夏休みはフツーの一ヶ月と比べてかなーり濃密なんだから、青春ってのはスゴイ!
高校生の夏、それはとてつもない密度、だかからこそ質量があって、エネルギーもすさまじい。だからといって飯島まゆりのよーな恋愛をしたいかって言われたら、まーエンリョしとくかな(汗)って思うケド。でも、僕はまゆりのような経験を積むことって、とってもスバラシイことだなって考えてます。
全力で人を好きになって、その反作用で全力で自分を嫌いになって、全力で泣いて、空っぽになれたら全力で開き直る。こんなに一生懸命に生きていると、なんだかその姿は美しく思えてきちゃう。まあ、まゆりちゃんの場合は、それが一気に襲い掛かっちゃったから、タイヘンだっただろうね。
僕がこの作品を書く上で気をつけたのは、誰もちゃーんとした人間を作らないことでした。特に高瀬と前川、この二人はとってもヒキョーな人間だと、書いていて思いました。高瀬はクズだけどちょっと沼なトコあるよね。前川はフラれたのに元カノ面しちゃったりして。みんなちょっと変。でも、高校生なんてそんなもんでしょ?!
最後に、この作品のタイトルは「Preoccupied」、意味は「うわの空の」って意味なんですが、「occupied(占拠された)」っていうニュアンスも付け加えたかったので、訳さず英語のままに。だってそうですよね、恋って、そういう頭の中を占拠されるような、取り返しのつかないものなんですから。きっと、救いようがないくらいに。
Preoccupied 田中政宗 @masamune-tanaka
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