クリーニング

 次の日。何事も無く目を覚ました清水は軽い朝食を済ませ、他にやることも無いので店に直行。「たまには働け」とオーナーに店番を任せ、作業に移る。

 今日最初に作業するのは870のクリーニング。持ち主曰く「分解にはトラウマが」とのことでクリーニングはSMZに依頼するのみだが、定期的に出してくれているため状態はいい。

 まずチャンバーとマガジン内に弾が残っていないかを指を入れて確認し、床に向かって空撃ち。マガジンキャップ、マガジンの中身とバレルを外し、レフトシェルラッチを解除してフォアエンド周りを引き抜く。二本のピンを抜きトリガーメカを取り外す。これだけで分解作業は完了。

 さらに870は分解してからも簡単で、バレルやレシーバー周りはガンオイルで拭き取り、もう一度オイルを塗布。トリガーメカもブレクリを吹いてウエスで拭き取り、あとは同じようにオイルを塗布するだけでいい。

 パーツの清掃を終えたら後は組み立て。組み立て作業を終えた清水は、満足げに870を眺め、動作確認だけ行って金庫に収納した。

 次に清掃するのはオーナーの12.7x42mm仕様AR。これも分解清掃が楽な類の銃で、二本のピンを外してボルトとバッファーの周りを分解、あとはバレルと機関部の汚れを拭き取り、オイルを塗布するだけ。あとは元通りに組み付ける。これで今日の仕事は終わりだ。

 不完全燃焼感はあるが、もう他の仕事が残っていないのでシューティングレンジに向かう。

 今日撃つのはベレッタのXcel UGB25で、世にも珍しいセミオートの中折式ショットガン。清水のコレクションにも一挺あるが、これは客のために取り寄せたもの。今日撃つのは動作確認のためだ。

 二階にあるレンジに移動してから銃を取り出し、レッドバードターゲットを装塡。とりあえず10発ほど的を撃ち、ターゲットを回収する。完璧な動作とそこそこの集弾に満足した清水は、銃をケースに仕舞い、そのまま一階に戻ることにした。

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ガンスミスのバイト kiiroinya @kiiroinya

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