第2話 死と本望
そんな事を思い出しながら、俺はいつも通り学校から帰っていた時だった。
目の前に白い着物を着た天使のような少女がいたのだ。肌は透き通るように白く、身長は150あるかどうかぐらいだった。
「綺麗だ…」
そんなことを思いながら見とれていると、その少女の向こうからトラックが走ってきた。
トラックは明らかに様子がおかしかった。
よく見ると片手にスマホのようなものを持っていた。
嫌な予感がした俺は、自分でもよく分からないうちに走り出していた。
案の定と言うべきなのかそのトラックは少女がいるにもかかわらず、そのまま直進を続けようとしていた。
俺はただただ
「助かってくれ!」
そんな思いを胸に少女を押した。
ここで俺は思った。
「あれだけ可愛く、尊い少女を助けられて死ぬなら本望だ」
と、その瞬間に意識は途切れた。
ロリコンは異世界を救う!? 黑薔 戒 @jak4489
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