秘密

 人間って何だろう、自分って何だろう、遺伝子って何だろう。現象って何だろう、神秘って何だろう、秘密って何だろう。

 今日私は問いたい。秘密のヒミツを。私は今日一つ秘密を言ってしまった。それは大変迷惑を人にも掛けてしまう、大変申し訳ない事をしてしまった。「言いたくないけど、お前KYやしな」などと言われ、私自身もそれを否定することは出来ない。しかし、断じて口が軽いとは言わない。私は言われたことしか理解できないのだ。理解してほしいのは分かるし、私の事を理解してほしいとも思う訳であって、私なりの理解を務めた結果がKYなのだ。(KYとはKuki Yomenaiの略) わたしだって秘密を暴露しまくりたいなんて思わないんだけれど、どうも計算結果の様になってしまう。アイツだって悪いヤツだと俺を判断したくないのだろうけれど、どうも月の満ち欠けの様に俺を判断する。

 世の中、やれ秘密だの、不透明な政治だの、ブラックボックスだのなんだの言うが、一度はKYになれよ。そんな建前論ばっかり言ってるから進展しないんだよ。俺らが求めているのは透明さではないんだよ、本音なんだよ。

 全ての事に意味がある。ある意味イデオロギーかもしれないが、私はこれを信じているし、むしろ、その方がしっくりくるものだ。理由無くして事が起こることは無い。これは定義だ。そして、この理由に意味を乗せるのが我々の仕業だ。しかし、神秘的な現象や神秘的な空間、神秘的な物体、これらは存在している訳であって、しかし人間はいつからこれらを会得したのかは分からない。これに意味を持たせることは、更に不思議なことだ。しかし、理学者の先生方は、この神秘を解き明かす意味を知っているのだ。私は理系はドラマティックでないと聞いてきたが、むしろそう考えて貶す人々こそ非ドラマティックではないだろうか。秘密は秘密でいいわけがない。その玉手箱をいち早く開けたいのだ。嬉しい秘密は踊り続けるのだ。

 

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とある日常がもし一変したら。 @Tu3_tg

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