ヘルパーさんに語られる、話好きのおばあさんの思い出話。それらは、哀愁とか郷愁にも似て少しさみしい。すぎさってしまった夕焼けの美しさを、おばあさんだけは知っている。そんな「きらきら」が、この話には詰まっている。
とあるおばあさんが、ヘルパーさんに語る思い出話。関西弁の独白によるショートショート。生きた言葉一言一言に、おばあさんの人生の重みを感じます。読後、様々な感情が心に去来してきました。「切ない」という一言では言い表せないような複雑な気持ちで、いつまでも心に残る小さな傷のようなお話です。