幸せか、そうでないか、答えはそれだけで良いのです

話しの構造はSFファンタジー風味の「サウンドオブミュージック」です。
問題を抱えた家庭にスーパー家政婦がやってきて、奮闘に果てに素晴らしく理想的な家族が築かれるという感動のドラマですね。
ただし、家族の抱えている問題が「引きこもり」「学校のいじめ」「移民問題と人種差別」「過労のストレスと暴走」だったりする所が実に現代的。日本にとっても他人事ではない課題が山盛りです。

引きこもりとは「人生に悲観し、社会への適合を諦めたもの」
それを解決するのに必要なのは何よりも良き話し相手である。

差別される者同士「だけ」がつるんでいても余計に煙たがれるだけ。

親だって完璧ではないのだから、一人で抱え込まず周りの話に耳を傾けるべき。

これらのメッセージは真理であり、我々が学ぶべきところは多々あるのではないでしょうか。
社会問題や差別を解消するのは個人の仕事ではありません。それは悪党を倒してなくなるような根っこの浅い問題ではないのです。
結局、行きつく先は家族や個人の幸せ。
社会が変わらないのであれば、変わるのはまず自分でなくはいけないのです。
そこに暮らす皆が幸せであるのならば、社会だって幸せに変わるはず。
華やかなメイドロボの働きは決して魔王を倒す勇者に劣るものではないのです。

家族ドラマが好きであれば是非!

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