世界の真理が崩れたら

作品タグの「神」「化石」「サメ」という並びに首を傾げたのですけれど、それがこのようにつながるとは……。

 作中で登場人物が語る恐怖と「暗黒の世界」は、現代の私たちにとってはごくごく常識的なことで、キリスト教圏の考え方などに馴染みのない方には共感しづらい部分があるかもしれません。

 しかし、この「常識の大きなギャップ」こそ、神=常識の基準となる大いなる前提(世界の真理、その根幹)であるという描き方が力強い作品です。

 発想と着眼点がまず素晴らしいのですが、さらには落ちの着け方があまりに綺麗で快哉をあげてしまいました。

 また、当初の物語展開は恩師の死の謎を紐解くというミステリー展開なのも良かったですね。個人的な話なのですが、直前までアドベンチャーゲームをやっていたので、探索するときのワクワク感でもって楽しめました。

 テーマ、エンタメ、歴史と多層的な面白さを持った作品です。