ツインツイストドライブトライブ! 卓球ダブルス青春殺伐高校男児バチバチ炎獄血風劇

作者 空何(くうか)

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★★★ Excellent!!!

 今までも「言葉」や「文字」は感情に作用するプログラムだと思っていました。
 悲しい物語に涙する。
 楽しい物語に笑う。
 理不尽な状況に怒り。
 美味しそうな物語に飢餓を覚える。

 インプットされた文字が、読み手の言語野に作用し、心と体にアウトプットされる。
 誰しもそんな経験をしたことがあると思います。

 それがまさか、熱を生む物語が存在するとは……。

 催眠術などで「焼きゴテを当てる」イメージだけで火傷を負うなんて聞いたことあると思います。
 つまり、人間の持つ想像力は物理法則に作用するのです。
 少なくとも、自分の心身をコントロールする力があります。


 本作は「熱かった」のです。

 全編を通してうだるような暑さを感じますが、それは闘いのインフレーションと共に更なる高熱を生む。

 特にクライマックス。
 熱はもちろんのこと、暴風を、雷撃を、流しそうめんの清涼を、体全体で感じることができました。

 また一つ、文字だけで紡がれた「物語」の可能性を垣間見た気がします。


★★★ Excellent!!!

卓球に興味ありますか?
スポーツノベルスに興味ありますか?
卓球ってピンポンでしょ? って思っているソコの貴方。僕もそう思っていましたよ。でも、一球に命をかけて、感情を衝突させる青春劇がココにあります。

ただ純粋なスポーツ劇、人間ドラマなんて平々凡々なモノじゃないんです、この小説は。

感情の衝突、繰り出される妙技の数々、少年達の青春ドラマはむしろ、少年漫画連載中のアクション活劇を見ているようです。

卓球のルール?
とりあえず、卓球台と打ち合いってことが分かればあとは、小難しいことは置いておいて。

不器用で、スマートでなくても。剥き出しに直情だけど、カットマン(逆回転)で真正面から。

滾るでしょ?
逆回転する感情の衝突、見たいでしょ?

読んだ瞬間、もうゲームスタート!
です!

★★★ Excellent!!!

卓球ダブルスに打ち込む少年ふたりの物語。

1話からパワーワード全開のトンデモ展開を連発しつつ、
努力・友情・勝利・ときに敗北の王道展開、
思わずほろりとさせられる周囲の人との関係も織り込み、
ひりつくような勝負の世界に読者を引き込んでいく。

トンデモだけどトンデモだけじゃない。
王道だけどスパイスあり。
熱過ぎる青春、人情、痛み、そして笑い。
超が付くほど個性的でクセ者のライバル。
エンタメに求めるものは全部ここにある……!

このレビューを書いている時点で、物語はクライマックス直前。
意地とクソデカ感情がぶつかり、
血しぶきが飛ぶ(ほんとに飛びます)
卓球剣戟の行方を多くの人に見届けてほしい。