第10話 部活動勧誘①

やっと一日の授業が終わった。今日は部活動勧誘があるらしい。俺はもちろん帰宅部に入るから、そんなもんには興味はない。さあ、あの二人に見つかる前に早く学校から出て

、家でアニメでも見よう


ギャル「ねえねえ君~」

背後からいかにもって感じのギャルが俺に話しかけてきた

蓮「なんですか?」

中学校帰宅部全国大会一位の俺に気づいただと!?この人はいったい何者……?

ギャル「君なかなかカッコいい顔しているね~。うちの部活入らない?」

絶対に入るつもりはないが、一応聞いておこう……

蓮「何部に入っているのですか?」

ギャル「アタシか?アタシはチア部だよ」

蓮「へぇーそうなんですか」

ヤバい興味がなさすぎる……、アニメ研究部とかならまだ興味はあったが、三次元の女はあまり…

ギャル「ぜひとも君にはマネージャーになってほしい!かわいい女の子がたくさんいるよ!」

蓮「残念ながらご希望に沿うことはできません」

俺は即答した。理由は明白だ。そんなことしたらあの怪獣たちが許してくれるわけがないからだ……

ギャル「ねぇ~いいじゃん!」

蓮「申し訳ありません……」

ギャル「ちぇ~」

ギャル「じゃあさ代わりといったらなんだけど」







ギャル「アタシの彼氏にならない?」



一方その頃

愛「まったく蓮のやつどこ行ったのよ……」

せっかく一緒にいろんな部活をまわるつもりだったのに……

愛「あ!いた!!」

愛「おーい!れn……」

私は素早く物陰に隠れた

愛「あの女誰……」

どうやら蓮を部活に勧誘しているみたいだった。

愛「あの女、私だけの蓮に話しかけやがって……」

しばらく盗み聞きをしていた

お、ちゃんと断ったみたいね!さすが私の将来の旦那様!!♡


でもまだ何か話しているわ……


ギャル「アタシの彼女にならない?」



わ、私の蓮なら断ってくれるわよね!


……


…………


どうしよう、不安になってきた。今思い返せば、私は蓮に迷惑ばかりかけていたかもしれない。彼女になったのも半分、無理やりだったし……



蓮「それはできません」

愛「!!」

ギャル「なぜだ?自分で言うのもアレだが、私はかなりの美人だぞ。スタイルだって自信がある」

蓮「でも俺には他に愛すべき人がいるんです」

愛「!!!」(蓮……)

ギャル「そうか……」

ギャル「……」

ギャル「まあいい、アタシは諦めたわけじゃないからな。必ずお前をアタシの虜にしてやる」

蓮「ええ、楽しみにしてます」

そう言ってギャルは去っていった。

愛「れええええええええええええええええええええん!!」

涙でいっぱいの顔の愛が猛突進してきた

蓮「ちょ、どうした」

愛「もう蓮のこと放さないから!!!!!」

蓮「何があったんだ……」



愛「ねえ蓮、どこ回る!~」

愛はすっかり元気になっていた

蓮「とりあえず腕組んで、くっつくのやめろ!」

愛「いいじゃん、みんなに見せつけちょうよ!!」



ギャル「あれがアイツの彼女か。悔しいがかわいいじゃねえか……でも負けたくない、狙った獲物は絶対に仕留める……こりゃあ女番長としての血も騒いできたな……」

ギャルの目はどこか据わっていた


つづく


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ヤンデレ彼女とヤンデレ姉とヤンデレ妹が俺をとりあっている(仮名) 小説アカ @syousetsuaka

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