第6話 幻想
一体どうなって…。
そうだ!蒼輝は何処に行った?
周りを見渡しが何処にもいない。
「なんてこった。はぐれちまったのか。あはは仕方ないやつめ。(棒)」
どうやら訳のわからない事態に頭が対処しきれず狂ってしまったようだ。
「てか、ここ何処?なにこれ誰かの部屋?不法侵入しましたすいません。誰かいませんか。謝るので出してください。」
この部屋には扉もないどうなっているのだろうか。
「申し訳ないけど中の様子を見させてもらうか。」
すると押しては嫌よボタンがあった。
「なんだよ、押したら嫌よボタンて。気持ち悪いな。」
と言いつつちょっと気になる。
「押してみたいけど。ってかこれぐらいしか脱出の糸口無いんだけど。覚悟決めて押すか。」
ごくりと唾を飲み込む音が部屋に響く。
「よし、い「そのボタンを押すのはあまりお勧めしないな。」
後ろから声がしたため振り向く。
「なんだ、蒼輝か。えっなんでここにいるんだ?」
「それは一緒に飛ばされたからだよ。」
「同じタイミングに入っただろ。それについてはどう思う?」
「質問がよく分からないな。」
蒼輝がとぼけるような解答をしてきた。
「普通ありえないもんな。初めて会って次の日に遊びに誘うのは。」
「そこは普通だと思うけど。みんなクラス会みたいなノリの人もいるし気が合う人で遊んでいる人もいるよ。」
「そんなのは幻想だ。」
蒼輝の意見に対し強く否定する。
「なかなか拗らせてるね。僕の目的を教えよう。君に会いたい人がいるんだ。強引な形になって申し訳ないね。でもね、君にも得があるかも知れない話だよ。」
「得?」
何処かの詐欺みたいな話の内容になってきた。
「春樹、君は魔法を信じる?」
選ばれし7人による魔法生活 帝月リンメ @prin5031
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