泣いている時、不安な時、いつも支えてくれるのは彼女だった。

その日、蘭二郎は泣いていた。理由は、長年勤めていた会社から、リストラ対象に上がっていると告げられたから。
人生の半分くらいを過ごした会社からの無情な通達。しかも彼には、妻と二人の子供がいます。自分だけでなく、家族の人生をも巻き込んだ危機。これは、これは心折れても仕方ありません。

しかしそんなどん底の状況でも、支えてくれるのはやはり家族でした。

蘭二郎とは対称的に、全てを聞いてもどっしり構える、奥さんの弥生さん。むしろ第二の人生として、やりたがっていたカフェをしてみたらどうかと勧めてくれます。

もちろん、カフェをはじめたところで必ず上手くいくとは限らない。不安なんて、数えだせばきりがない。だけど蘭二郎には、いつも支えてくれる家族がいます。
本当に挫けそうな時、こうして支え、背中を押してくれる人がいる。それがどんなにありがたいことか。

この人達がいるから、挫けずにいられる。この人達がいるから頑張れる。幸せでいられる。
そんな家族の絆にほっこりします。

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