大学生の息子と、高校生の娘。小学校の先生をしている妻を持つ45歳の会社員、花咲蘭二郎。
家族のため日夜働いている彼に、ある日突然の悲劇が。何とリストラ候補に挙げられてしまったのです。
今まで真面目に働いてきたのに、こんなの酷い。蘭二郎の心の中は、悔しさと不安でいっぱいです。
もしも本当にリストラになんてなったら、家族に何と言われるか。と思ったら。
奥さんが本当に良い方で、大変な事態にも関わらず落ち込んでいる旦那さんを励ましてくれるのですよ。
これを機に、新しいことを始めてみたらいい。何とかなるって。
楽観的な考えだって思いますか? だけど悪い方に考えて何もできないでいるより、ずっと良いです。
辛い時、苦しい時に支えてくれる人がいるって、素敵ですよね。
家族の優しさが身にしみる、暖かなお話です。
その日、蘭二郎は泣いていた。理由は、長年勤めていた会社から、リストラ対象に上がっていると告げられたから。
人生の半分くらいを過ごした会社からの無情な通達。しかも彼には、妻と二人の子供がいます。自分だけでなく、家族の人生をも巻き込んだ危機。これは、これは心折れても仕方ありません。
しかしそんなどん底の状況でも、支えてくれるのはやはり家族でした。
蘭二郎とは対称的に、全てを聞いてもどっしり構える、奥さんの弥生さん。むしろ第二の人生として、やりたがっていたカフェをしてみたらどうかと勧めてくれます。
もちろん、カフェをはじめたところで必ず上手くいくとは限らない。不安なんて、数えだせばきりがない。だけど蘭二郎には、いつも支えてくれる家族がいます。
本当に挫けそうな時、こうして支え、背中を押してくれる人がいる。それがどんなにありがたいことか。
この人達がいるから、挫けずにいられる。この人達がいるから頑張れる。幸せでいられる。
そんな家族の絆にほっこりします。