シャーロック・ホームズファンの方は、始まりに一瞬だけ戸惑うかもしれません。が、しかし、すぐに、ああこの人は、本当にホームズが好きなんだ! そう分かる、あちらこちらにちりばめられた、シャーロキアンならではの、そして、その他、様々なファンの方にとって、それこそ、パリュールのようなきらめきが、この中に繊細に、そして革新的に、作品様によって緻密にセッティングされている、あるいは、されてゆく作品であることに気づくことでしょう。
まだまだ読み始めたところですが、この確かな表現力と豊かな感性で作り上げられてゆく奇妙な冒険、期待は裏切らないことと思います。
あらすじに惹かれて読んでみましたが、即はまりの作品になりました。
もともとシャーロック好きで、小説もドラマもほぼすべて網羅済みですが、そこまでツウではありません。私のような俄かファンでも十分に楽しめるうえ、設定からして勝ち!な作品でもあります。
何しろ登場人物がこんなことをするのですから!
ネタバレはしませんので、是非とも読んで確認してください。
さらに、この作品の魅力はユニークな設定だけではありません。
カクヨムでは良質なミステリーを見つけるのが難しく、ミステリー好きにはちょっと辛い環境です。
※すみません、見つけられないだけかもしれず、本当はたくさんあるかもしれません。
この作品はそんな中、初めて見つけた良質なミステリーでもあるのです。
シャーロックファンなら、小説のあのシーンをこんなアレンジにしたのか、とか、いやいやここはこうだろう、と考えながら読める楽しみがあり、ファンでなくても、知識がなくても十分に楽しめるように配慮されているところも嬉しい限りです。
シャーロックファンのみならず、ミステリー好きなら読まないと損しますよ!
それ以外の方々にも是非とも読んでもらいたい作品です。
誰もが知る名探偵、シャーロック・ホームズ。もし彼の職業が殺し屋だったら……?というコンプセトの作品。
原作では紳士的なホームズですが、本作では傲岸不遜な性格。同居人であるリーハ(ワトソン役)に対してもふてぶてしい態度を取るが、大家であるユウミを始めとした女性に対してはやはり紳士的。そんな原作とは異なる設定でキャラクターが個性豊かに描かれる。
原作ネタも多数散りばめられており、原作ファンならニヤリとすること必見。さらには好敵手(?)としてロビン・フッドまで登場し、物語は複雑な人間模様を見せていく……。
ホームズ達の冒険はここから始まる。
続きを乞うご期待!