みなさんは、誰かに広めたくて仕方がない、一人でも多くの人に知ってほしい、そんな沼にハマったことがありますか?
わたしはあります。この作品を生み出した、砂村かいりの沼は、広くて、美しくって、そして溺れそうなほど深いスポットにいつのまにか引き込んで離さないのです。
この物語「overture」(序曲)は、主人公の梓が、同級生の男の子に紹介されたある音楽ユニットと出会い、そこから始まる新しい世界に入っていく過程を描いています。
青春を感じる盛夏の高校の描写に目を細め、女友達とのやりとりに心をざわつかせ、そして好きなものを語る人の眩しさにクラクラする…気づけばあなたは彼らの真っ只中にいることでしょう。
一度何かに沼ったことのある人なら、「本当にそう!めっちゃわかるよ‼︎」と感じる場面が、唯一無二の表現で立ち現れてきます。
さああなたも一緒に新しい世界をのぞいてみませんか?その先にはあなたを捉えて離さない沼が待っているかもしれません。