PLする時に意識すると割と楽できること

●「複数人の利点と欠点」

 複数人で出歩く場合は何度も判定できるところが最大利点だが、一人発狂者がでるだけで芋づる式に全滅する危険も孕んでいる。特に1d6以上のSAN減少が想定される脅威がある場所を複数人で出歩くのは危険である。

 そのため、そういった脅威が想定される場面ではSANタンク一人にまずは様子を見に行かせた方がいい。ただ、分断は当然各個撃破の危険性もある。完全に安全な選択肢ではない。

 いずれにせよ、漫然と集団行動、漫然と単独行動はどちらも危険である。それぞれのリスクとリターンを計算しつつ行動することで生存率が高まる。


●「一方的に殺せ」

 戦闘は多大なリソースを消費するため、出来れば避けるに限るが、どうしても必要な場面に遭遇することはある。

 そういう時は出来る限り不意打ちを狙う。まともに正面から殴り合うのは本当に最後の手段であり、基本的には一方的に殺せる状況を作ることが重要である。人数有利を生かすなども手だ。

 エネミーに手番を回すな。


●「火を絶やすな」

 ある程度以上の神話生物は通常の物理攻撃で殺すことは非現実的であり、刃物も銃も大して役に立たない。相応の魔術的アイテムや呪文を持たない限り、基本的には逃げ惑うしかないのだが、中には火なら通用する者もいる。そういった相手なら何とか炎上させ、火だるまにする事が出来れば火と窒息の継続ダメージで殺し切る事も可能となる。

 そのため、ライターなどの簡単に準備できる火種は出来る限り常備しておきたい。戦わない場合でも、咄嗟の光源として利用したり、小火騒ぎで小さな混乱を引き起こしたりも出来る。寒冷地では暖を取るために活用することもできるだろう。

 シティアドベンチャーならどこが舞台でも火種の確保は容易なはずだ。隙あらばライターやマッチを入手しよう。


●「衆人環視を利用する」

 人気の多い場所や、公的機関での襲撃はエネミー側も基本的に避ける。神話生物はお構いなしかもしれないが、人間なら少なくとも大通りでいきなり殴りかかってくるのは狂人だけだ。

 必然的に人気の多い場所での情報収集は自分の身の保護にもつながる。人気のある場所で集められる情報は人気のあるところで全て集め切ったほうが無難だ。

 SANの低いキャラが情報収集を行う場合、こういった環境を利用するのは大きな意味がある。クローズドサークル系ではあんまり生かせないかもだが。


●「シートは出来る限りストックしておけ」

 敵対的なKPの殺意あるシナリオではだいたい探索者は死んでしまう。そのため、あくまで真相に迫りたいなら、シートはKPの許す限り枚数を準備しておきたい。人は死ぬ。だが、死体の数だけ前に進むことが出来る事もまた事実なのだ。あとで死体の持ち物を回収したり、ダイイングメッセージを見てさらにロールプレイを楽しむこともできる。多分、途中で死んだらKPもPLを暇させないように「新しいシート作って待ってて」とか言ってくれるはずである。

 まぁ、そこまでやって辿り着いた真実が、必ずしもPCの為になるとは限らないが……。


●「雑談で素直に聞く」

 何していいか分からない時はもうKPに素直に聞いてしまった方がいい。

 敵対的なKPはあくまで敵対的なだけで、本当に敵であることは稀である。

 しんどい時はしんどいと伝えれば、ある程度はヒントをくれるはずだ。なんだったら敵対的じゃなくなってくれることもある。

 人間なんでも口で言わないと基本的にはわからないため、コミュニケーションは密に行おう。

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今日から使える敵対的なKPと遊ぶCoC6版の話 うみぜり@水底で眠る。 @live_in_sink

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