あなたの声
影津
あなたの声
蒼い炎に氷をくべて
溶けもしないで泣いていないで
汗ばむ足裏ですり歩き
あなたの髪が糸を引く
振り払ってゴミ箱へゴミ箱へ
あなたの声にぼくはナキタイ
砕けもしないで痛みもなくて
指の間に刃物を混ぜ
布で包んでゴミ箱へゴミ箱へ
あなたの声でぼくはナキタイ
だから
雲が追い越してめまいして
ぼくの手首に雨音を流して
彼岸花を捨てに駆け
ゴミ箱がないゴミ箱がない……
ああ、あなたの声とぼくはイキタイ
あなたの声 影津 @getawake
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
書き方備忘録/影津
★18 エッセイ・ノンフィクション 連載中 6話
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます