意味怖ではなく、文怖です。

クマと人間のコンフリクト(コミュニケーションの衝突)作品?

なんとなく、ほのぼの作品? と思って読み進めると裏切られます。
が、作者様の他作品を読まれたことのある方ならば、一切裏切られません(笑)。

通常は内容がだんだん色を変えてくるのがホラーの常套なのですが、こちらはなぜか地の文が......。それが怖い。どうしてそうなるの? という感じ。その辺は失礼ながら、笑いました。

私たちが子どもの頃から慣れ親しんできたおとぎ話や童謡は、現実のクマを描いていない……たしかにそんなメッセージを強く感じます。

コンフリクト作品としては非常に興味深く、おもしろかったです。私も森を歩くときはよくよく用心したいと思います。

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